【洋画】「麦の穂をゆらす風/The Wind That Shakes the Barley」(2006)【洋画】「E.T./The Extra-Terrestrial」(1982)

2020年10月09日

【洋画】「わたしは、ダニエル・ブレイク/ I, Daniel Blake」(2016 )

[ひと言感想]
「『設計』は性悪説で網羅的([場合の数]的かつ詳細)に、『運用』は性善説で弾力的に」。
社会であれ企業であれ、制度の「設計」と「運用」のあるべきコンセプトはこれである。
なぜ、「設計」は性悪説で網羅的か。
対象の「人間」が必ずしも善意の持ち主ではなく、少数の悪人によるモラルハザードを所与にすべきだからである。
なぜ、「運用」は性善説で弾力的か。
対象の「人間」が個人で、唯一無二の事情を汲むべきだからである。

「『設計』は極めて性悪説で超網羅的に、『運用』も極めて性悪説で非弾力的(杓子定規)に」。
文明と技術の絶えざる進化に反し、依然リカバリできる人が必ずしもできないのは、また、本当は救われるべき弱者が必ずしも救われないのは、概して制度の「設計」と「運用」のコンセプトがこれにすり替わっているからである。
なぜ、「設計」は極めて性悪説で超網羅的か。
時代と技術が少数の悪人をよりズル賢くするからである。
なぜ、「運用」も極めて性悪説で非弾力的か。
直接的には担当者が少数の悪人のずる賢さに辟易し、初心と善意を奪われるからだが、根本的には挙句の不始末を上長以下無知かつ無責任な大多数の善人からこっぴどく責任追及されるからである。
制度のあるべき「運用」は、我々善人の真の善意に依存する。


わたしは、ダニエル・ブレイク [DVD]
出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ケイト・ラッター
監督:ケン・ローチ
バップ
2017-09-06




kimio_memo at 07:06│Comments(0) 映画 

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【洋画】「麦の穂をゆらす風/The Wind That Shakes the Barley」(2006)【洋画】「E.T./The Extra-Terrestrial」(1982)