2019年12月17日
【邦画】「野火」(1959)
[ひと言感想]
人間と動物を分かつ最たるは理性と言うが、理性は平時の賜物である。
「普通の暮らしをしている人間に遭いたい」。
田村はこう平時を求め尊厳死した訳だが、現実、戦時という最高非常時では無理ではないか。
理性は限定的である。
人間は困ると何をしてかすか分からない、生来不明かつ脆弱な生き物である。
我々が非常時、正体に逆襲されたくなければ、平時、理性を過信せず、非常時を能動的に回避することである。
人間と動物を分かつ最たるは理性と言うが、理性は平時の賜物である。
「普通の暮らしをしている人間に遭いたい」。
田村はこう平時を求め尊厳死した訳だが、現実、戦時という最高非常時では無理ではないか。
理性は限定的である。
人間は困ると何をしてかすか分からない、生来不明かつ脆弱な生き物である。
我々が非常時、正体に逆襲されたくなければ、平時、理性を過信せず、非常時を能動的に回避することである。
【田村】
あの野火の下には農夫がいる。
あそこに行くのは危険なのは分かっている。
でも俺は、普通の暮らしをしている人間に遭いたい。
★[「野火」創作ノート]抜粋
「如何なる凄まじい状況に追い込まれても、遂に獣になりきれなかった人間の物語にすること。人間が人間を喰う状況を描く。今日、その事にリアリティを与えるのは戦争である」。
「戦争の悪徳・・・それは、組織というものは、人間の知性というか、個性というか、人間の尊厳を剥奪するという意味で、戦争は、大きな罪悪である」。
古本屋 百年@100hyakunen『成城町271番地 ある映画作家のたわごと』市川崑 和田夏十 https://t.co/R5o30aUp9B
2016/05/03 17:10:49
kimio_memo at 07:36│Comments(0)│
│映画