2018年04月16日
【邦画】「一番美しく」（1944）
［ひと言感想］
人生は運である。
いつ、誰から生まれ出るか、そして、誰と出会い、何を経験するか、結局、運だからである。
青春を軍事工場で過ごした渡辺は運が良いとも、また、経験の内容も良いとも言えないが、たしかに美しく生きていた。
恵まれた性根と躾のもと、否定的な経験をも肯定的に咀嚼、血肉化していたから、挙句、強く優しく成長していたから、である。
学び、未来への糧は、いかなる時節、境遇でも得られるのである。
我々が嘆くべきは、不運や否定的な経験に対してではなく、それらに対応できない自分に対してある。
人生は運である。
いつ、誰から生まれ出るか、そして、誰と出会い、何を経験するか、結局、運だからである。
青春を軍事工場で過ごした渡辺は運が良いとも、また、経験の内容も良いとも言えないが、たしかに美しく生きていた。
恵まれた性根と躾のもと、否定的な経験をも肯定的に咀嚼、血肉化していたから、挙句、強く優しく成長していたから、である。
学び、未来への糧は、いかなる時節、境遇でも得られるのである。
我々が嘆くべきは、不運や否定的な経験に対してではなく、それらに対応できない自分に対してある。
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【真田社員】
すぐ帰り給え。
ここからすぐ、な。
【渡辺挺身隊員（演：矢口陽子さん）】
（・・・）
【真田】
身の回りのものは、持ってきてあるから。
【渡辺】
（・・・）
【吉川社員】
（渡辺へ歩き寄って行く）
お父さんからお手紙を頂いたのだ。
お母さんがが亡くなられたのだ。
お父さんは、この際君が帰郷することはないと言っておられる。
そして、適当な時期を選んで、私から君に話してくれと仰っている。
しかし、会社としては・・・
【渡辺】
あたし、帰りません。
【吉川】
いや、会社としては、是非帰ってもらいたいのだ。
そして、最後の孝行をしてきてもらいたいのだ。
【渡辺】
いいえ、あたし・・・
【吉川】
ありがとう。君の覚悟は立派だ。
そして、お父さんのお心持ちも実にあり難い。
しかし・・・
なあ、帰ってくれるな。
ねっ、渡辺くん。
【渡辺】
どんなことがあっても、一身上のことで公務を捨てて帰ってきてはいけないと言ったのは、お母さんなんです。
（水島）先生、それよりも・・・
いいえ、あたしよりも、山口さんを休ませてやってください。
山口さんは、本当はずっと熱があるんです。
すいません、お願いします。
（頭を下げ、作業部屋へ戻る）
【水島寮母（演：入江たか子さん）】
渡辺さん！
【渡辺】
（無言のまま、改めて頭を下げ、入室する）
【真田】
まったく、良い子だなあ。
【水島】
本当に、良い子になりました。
あたし、あのままでは困ると思っていたんです。
渡辺さんは、強いばかりで、あたし、もっと優しさが欲しいと思っていたんです。
でも、渡辺さん、本当に優しい、本当に良い子になりました。
kimio_memo at 06:48│Comments(0)│
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