2017年05月17日
【洋画】「サイコ/Psycho」(1960)
[ひと言感想]
我々が本作品に心を鷲掴みにされるのは、テーマが皆覚えのある「恐怖」、それも、「『見捨てられる』恐怖」、だからである。
主人公のノーマンとマリオンは罪を犯してしまうし、ノーマンに至っては重ねてしまうが、我々は彼らを憎み切れないばかりか、同情さえ覚えてしまう。
彼らを犯罪に駆り立てたのが、皆覚えのある、禁忌の最たるの「『見捨てられる』恐怖」だからである。
「『見捨てられる』恐怖」は、人間の本懐である生存と自己肯定を直截かつ比類なく脅かす。
我々が他者に共感するのは、また、行動を急き立てられるのは、機会や幸福より遥かに恐怖と脅威、そして不幸である。
我々が本作品に心を鷲掴みにされるのは、テーマが皆覚えのある「恐怖」、それも、「『見捨てられる』恐怖」、だからである。
主人公のノーマンとマリオンは罪を犯してしまうし、ノーマンに至っては重ねてしまうが、我々は彼らを憎み切れないばかりか、同情さえ覚えてしまう。
彼らを犯罪に駆り立てたのが、皆覚えのある、禁忌の最たるの「『見捨てられる』恐怖」だからである。
「『見捨てられる』恐怖」は、人間の本懐である生存と自己肯定を直截かつ比類なく脅かす。
我々が他者に共感するのは、また、行動を急き立てられるのは、機会や幸福より遥かに恐怖と脅威、そして不幸である。