2017年03月24日
【洋画】「恋愛だけじゃダメかしら?/What to Expect When You're Expecting」(2012)
[ひと言感想]
ウェンディがつわりに負け、折角の講演をぶっちゃけ(本音)トーク&台無しにするも、その動画を見た同じ妊婦、かつ、共感者が、翌日ウェンディの店に押し寄せ、大賑わいしたエピソードはハートウォーミングだが、気づきも多い。
以下は、その最たるである。
[1]「他者の話を見聞きする」真のニーズは、「気づき」や「学び」ではなく「共感」、詰まる所「自己肯定」、である。
[2]「共感」の本質は、「喜劇(幸福オチネタ)」ではなく「悲劇」を他者と分かち合った確信と、それに因る自己肯定感、である。
悲劇と喜劇は表裏である。
そして、誰かの悲劇は凡そ他の誰かの喜劇だが、成る程、だからこそ我々小市民は、他者の悲劇に自分の悲劇を見、かつ、確信すると、強く共感し、その他者にシンパシーと信頼をも覚えるのだろう。
「幸せを守るのではなく、分けてあげる」。
松崎ナオは「川べりの家」でこう、「幸せのお裾分け」を提唱している。
松崎の提唱はこれまた成る程だが、現実問題、我々の「他者と時を同じくする」真のニーズは「不幸せの道連れ」かもしれない。
ウェンディがつわりに負け、折角の講演をぶっちゃけ(本音)トーク&台無しにするも、その動画を見た同じ妊婦、かつ、共感者が、翌日ウェンディの店に押し寄せ、大賑わいしたエピソードはハートウォーミングだが、気づきも多い。
以下は、その最たるである。
[1]「他者の話を見聞きする」真のニーズは、「気づき」や「学び」ではなく「共感」、詰まる所「自己肯定」、である。
[2]「共感」の本質は、「喜劇(幸福オチネタ)」ではなく「悲劇」を他者と分かち合った確信と、それに因る自己肯定感、である。
悲劇と喜劇は表裏である。
そして、誰かの悲劇は凡そ他の誰かの喜劇だが、成る程、だからこそ我々小市民は、他者の悲劇に自分の悲劇を見、かつ、確信すると、強く共感し、その他者にシンパシーと信頼をも覚えるのだろう。
「幸せを守るのではなく、分けてあげる」。
松崎ナオは「川べりの家」でこう、「幸せのお裾分け」を提唱している。
松崎の提唱はこれまた成る程だが、現実問題、我々の「他者と時を同じくする」真のニーズは「不幸せの道連れ」かもしれない。
出演:キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、アナ・ケンドリック、ブルックリン・デッカー
監督:カーク・ジョーンズ
監督:カーク・ジョーンズ
Happinet(SB)(D)
2013-04-02
【「キッズ博」主催者兼講演依頼者(※ウェンディのクライアント)】
では、講師をお迎えしましょう。
(ベビー用品店)ハウスチョイス代表、ウェンディ・クーパーさん!
【聴衆】
(拍手)
【ウェンディ・クーパー(演:エリザベス・バンクスさん)】
(直前に「お漏らし」し、店舗スタッフでアシスタントのポッチャリ女子と服を取り替え、不格好かつヨロヨロして登壇→着座する)
(中略)
【アシスタント/ジャニス(演:レベル・ウィルソンさん)】
では、ウェンディ、(演題の)「妊婦の美」を語って。
【ウェンディ】
(用意していた原稿を読みながら)
妊娠は、魔法のような幸せな奇跡です。
妊娠の輝きは、天使のキスでできています。
【聴衆】
(期待通りの講演の出だしに、みな目が輝く)
【ウェンディ】
最初に変化を感じたときから・・・
(息が苦しくなる)
失礼。
(原稿の紙で火照った顔をあおぐ)
ホルモンのせいね。(苦笑)
【クライアント】
(舞台袖で、「OK」の旨の笑顔を送る)
【ウェンディ】
気がつくと、いつも泣いてる。
実際のところ・・・実際は・・・
(突然席から立ち上がり、独り言のように、本音をぶっちゃけトークし始める)
もう耐えられない。
気持ち悪いわ。
もはや自分の体じゃないの。
(今付けているのは)昔のブラの20倍はある、この巨大なオバさんブラ。
【聴衆】
(講演の、突然かつ想定外の内容変更に、ドン引きする)
【ウェンディ】
さてと、これをお願い。
(「お漏らし」して取り替えていた「巨大ブラ」を脇から外し、おもむろにアシスタントに返す)
【アシスタント】
私も(ブラを)外す?
【ウェンディ】
結構よ。
(そのまま)付けていて。
【ウェンディ】
自分でも予想外よ。
妊娠する前は、私だって輝きたかった。
マタニティ雑誌の美しいモデルみたいに、大きなお腹をにこやかに見下ろすの。
努力はしたわ。
ムダだった。
あんなのは全部ウソ。
妊娠は最悪よ。
人間を作るって、本当に大変。
心も体も制御できないの。
(聴講している夫に向かって)
ゲイリー、ごめんね。
あなたの顔にパンチしたい。
でも愛してる。
【ゲイリー・クーパー(演:ベン・ファルコーンさん)】
僕もだよ。
君はよくやってる。
【ウェンディ】
とにかく私は最悪よ。
背中にはニキビ、それと・・・痔よ。
見たくても、絶対見ちゃダメ。
体のあちこちに妊娠線出てるし、圧力が、子宮から掛かるので、歩くとアソコに激痛が・・・
【アシスタント】
(見かねて、登壇する)
では、お話はこの辺で・・・
【ウェンディ】
しまった。
以上です。
他に言いようがない。
【アシスタント】
上出来よ。
(ウェンディをかかえ、演台から下ろそうとする)
【ウェンディ】
では、ありがとう。
(振り向き、聴衆に)
皆が言うの、「出産後にはきれいさっぱり忘れる」。
心からそう願うわ。
(演台から下りる、無意識に放屁する)
こんなのも全部忘れたい。
【アシスタント】
ウェンディ・クーパーでした!
【クライアント】
(聴衆に見えるように拍手する)
【聴衆】
(まばらな拍手)
(※シーンが変わり、ウェンディとゲイリーが自宅のリビングで、一緒にネット動画を見ている。動画は、ウェンディの講演のそれで、「Baby Lady Meltdown」とタイトルが付けられている)
【ゲイリー】
全然言い過ぎじゃない。
それに(こんな動画)、誰も見ないさ。
【ウェンディ】
(こんな動画が作られ、再生回数がオーバー1万回では、私の)店が潰れるわ。
【ゲイリー】
どうせみな、すぐ忘れるよ。
大して影響はない・・・はず。
(二人が会話をしている間に、再生回数がぐんぐん伸び、1万3千回を超える)
(※翌朝、ゲイリーが車でウェンディを店へ送る。店の前に行列ができている)
【ウェンディ】
ゲーリー、大変よ。
すごい人だかり。
みな、怒ってる。
【ゲイリー】
胸を張れ。
【ウェンディ】
無理。
もう隠れたいわ。
(店に入る)
(※講演でアシスタントを務めた、店舗スタッフの)ジャニス!
【アシスタント】
(パソコンのモニターを見せながら)
見て!
(昨日の講演の動画の)再生回数が、「踊る牛」の動画を超えた!
200万回よ!
(※昨晩、ウェンディとゲイリーが見たのとは違う、講演を面白おかしく、音楽付きで、編集した動画が流れている)
【ウェンディ】
(笑顔になる)
【ゲイリー】
いいね。
【行列客】
(待ちきれず、店のドアを叩き始める)
【アシスタント】
今開けるから、ちょっと我慢して!
【行列客】
(ドアが開き、店内に突入する)
【アシスタント】
ウェンディは中よ!
ネット界のスターウェンディーのお店よ!
【行列客】
(店奥の生のウェンディに、次々駆け寄り、握手を求めたり、ツーショット写真を撮ったりする)
【アシスタント】
(飛ぶように売れたので、もう)乳首クリーム(の在庫)が足りないわ!