2016年10月14日
【洋画】「第9地区/District 9」(2009)
[ひと言感想]
マイナリティで寄る辺のないエイリアンを、マジョリティで先住民(既得権者)の人類は「エビ」と愚弄、差別したが、たとえ彼らの容姿がエビに似ていなくても、また、不細工でなくても、人類は何かしら否定的な理由を見つけ、彼らを愚弄、差別しただろう。
「人」が、貶められる他者を貶め、痛め付けられる他者を痛め付けたがるのは、自分の優位性と有意性を相対的かつ安直に創造、認識したがる本能と、あずかり知らない理由で誕生した自分を肯定し、延命ないし生き残りを図りたがる遺伝子に呪縛されているからだ。
そして、そんな「人」でなくなったからこそ、主人公は最後、かつて痛め付けたエイリアン親子を命懸けで助けたのだろう。
「人」という馬鹿な生き物は、やはり一度自らを失わなければ、馬鹿さに気づかない、己を改められない、呪いを解けない、のだろうか。
マイナリティで寄る辺のないエイリアンを、マジョリティで先住民(既得権者)の人類は「エビ」と愚弄、差別したが、たとえ彼らの容姿がエビに似ていなくても、また、不細工でなくても、人類は何かしら否定的な理由を見つけ、彼らを愚弄、差別しただろう。
「人」が、貶められる他者を貶め、痛め付けられる他者を痛め付けたがるのは、自分の優位性と有意性を相対的かつ安直に創造、認識したがる本能と、あずかり知らない理由で誕生した自分を肯定し、延命ないし生き残りを図りたがる遺伝子に呪縛されているからだ。
そして、そんな「人」でなくなったからこそ、主人公は最後、かつて痛め付けたエイリアン親子を命懸けで助けたのだろう。
「人」という馬鹿な生き物は、やはり一度自らを失わなければ、馬鹿さに気づかない、己を改められない、呪いを解けない、のだろうか。