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2016年08月22日

【経営】「店長の仕事 食堂業」井上恵次さん

P13
2 会社の強さは店長会議で決まる

店舗内でのコミュニケーション


店長会議は、会社の現状やトップの政策に対する考え、あるいは営業部長が考えるマネジメント上やオペレーション上の重点課題を知る場といえる。

店長には、自分のみに留める話題と、部下に必ず伝えなければならない情報とがある。

店長会議での結果について、部下に伝えることで、社員のモラールは高まり、オペレーションをする人たちの作業レベルも上達するものだ。店長は、店にいる社員に対しては、必ず席を変えてその情報を流す責任を有する。

また実際の店の成果は、売上高を上げ、利益を上げることなのだから、そのための行動計画をたてることになる。

部下の作業の向上こそ、売上高を上げ、利益を生む最大の要因である。だからこそ、その店舗での具体的な方法を問題にする必要がある。

店長会議でのテーマが部下に語られることで、彼らの意欲が高まり、知識が増える。そしてそれが店の一人ひとりの具体的な行動目標になると、大きな成功を生み出すことになる。

ここで大切なのは、店長からパートに至るまでそれぞれの行動目標は異なるということである。最終の目標は同じでも、何をなすべきかはそれぞれ異なる。別のいい方をすれば、一つの目標に向かって、それぞれの職位の人間がどういう行動をとらなければならないか、店長はそれを限定的に明示しなければならない、ということである。

店全体が一つの問題に取り組むと、一挙に成果が上がると同時に、会社の弱い点がはっきりしてくる。

店長が努力しても、数字に大きな変化が見られない場合には、料理の品質やサービス方法、あるいはキッチンの設備の不備な点が鮮明になってくる。

会社として、重点課題をオペレーションラインに伝えられない場合には、仕事は論理的に進められていないことになり、前提となる作業の統一が行われていないことが多い。

店長会議は、実務に直結したものであることが第一義なのである。

そのためには、トップと店長の共通のスタンダードと経営哲学、方法論が存在していなければならない。

そして店で自分は何をするのか、部下に何を要求していくのかを明確にして、期待される成果の実現に向けて、それぞれ別の行動内容で日々の営業を行うことが重要なのだ。

店長会議でトップの語りかける内容がきちんと店長に伝わるようになると、トップが訪店したとき、店長との対話がスムーズにいくようになる。

一般的にトップが店を訪ねる機会が減ったり、トップが訪店することをおっくうに思うのはトップと店長に共通の言葉がなくなっているからである。

いま、何が重点テーマなのか、トップ自身が分からなくなっていること、さらにトップがオペレーションの仕組みを理解できなくなっていること、この二点が断絶の主たる要因である。


店長をほめることや、叱ることのできないトップは、自然と店から足が遠のいてしまうものであるが、逆に最もいけないのは、右の二つの無理解の上でトップがほめたり、けなしたりすることである。これはトップの訪店でしばしば見られる光景だ。これではオペレーションの混乱を招くだけではなく、現在のテーマもぼやけさせてしまう。結局、ほめられてもけなされても店全体のモラールは急降下する。それは、話す機会が不足していることに起因している。

店長会議で、トップの伝えたオペレーション上の重要な変更や課題に対して、店長が積極的に取り組んでいるときは、トップの訪店を店長はむしろ歓迎の気持ちで、にこやかに迎えることができる。

私が中学に入ったか入らなかったかの頃のヒット曲に、「いとしのエリー」がある。
私はサザンのファンではなかったが、この曲は当時の他のヒット曲と同様、テレビ、ラジオの別無くいつでもどこでもヘビロテされ、詞が自然と脳に刻み込まれてしまった。(笑)
とりわけ刻み込まれたのは、「言葉につまるようじゃ、恋も終わりね」の一節だ。
私は当時、実際の恋愛は耳学問だったが(笑)、この一節から「成る程、会話が無くなったら、オトコとオンナは終わりなのだ」と教えられた。

いとしのエリー
サザンオールスターズ
ビクターエンタテインメント
2005-06-25


なぜ、会話が無くなったら、オトコとオンナは終わりなのか。
この合理的な理由が、本書を読み、初めて分かった。(笑)
成る程、直接の理由は「共通言語の消失」であり、根本の理由は「夢(目標)、及び、その達成へ向けた問題と解決行動の共有不全」なのだ。
「将来どうなりたいか、そのために今何が問題か、その解決のために各々今何をすべきで、どこまでできているか」。
オトコとオンナは人生の指針と進捗を精神的のみならず論理的にもシェアしなければ、会話が雑談の域を出ず、遅かれ早かれ終わるのだ。

これは、「オトコとオンナ」や「社長と店長」だけでなく、組織、集団全体にも言えることだ。
組織人足る者、「最近メンバー間でめっきり会話が無い」と嘆くよりも、「最近夢とその課題、ならびに、アクションプランとその進捗を、メンバー間で適切にシェアしているか」、はたまた、「そもそも自分自身、夢、課題、アクションプランを今忘れては、日々置き去りにしてはいまいか」自問するのが、有効かつ吉である。



店長の仕事―食堂業
井上 恵次
柴田書店
1993-02




kimio_memo at 07:40│Comments(0)TrackBack(0) 書籍 

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