2016年03月09日
【第41期棋王戦第三局】渡辺棋王、「我慢の一手」で佐藤挑戦者に逆転、防衛に王手
〔ひと言感想〕
勝負の分水嶺は80手目、渡辺明棋王の△8三銀打だったようだが、真のそれは、その前の66手目、△5二歩ではないか。
たしかに、佐藤天彦挑戦者もツイートで述懐しているように、それでも形勢は挑戦者に傾いたままだったが、この手は、将来の、5筋の歩攻めの楽しみを諦め、角取りを「耐える」だけの正に「我慢の一手」で、勝利を宿命付けられたプロにとって本来「指せない手」だ。
実際、阿久津主税八段もその旨ニコ生で解説し、予想手から除外していたが、それでも渡辺棋王は指した。
渡辺棋王の「我慢の一手」の我慢力、即ち、正確冷静な状況判断力と最善努力力がこの△5二歩に具現し、勝利の可能性を残したこと、絶やさなかったことが、後に逆転を呼び込んだのではないか。
「残すべき可能性を飽くまでも残し、絶やさない」。
勝利とは、この一点に全身全霊を正確冷静に捧げた恵みかもしれない。
★2016年3月6日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603060101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/29e2df0053d75e8ecd88c5d376352ae9
勝負の分水嶺は80手目、渡辺明棋王の△8三銀打だったようだが、真のそれは、その前の66手目、△5二歩ではないか。
たしかに、佐藤天彦挑戦者もツイートで述懐しているように、それでも形勢は挑戦者に傾いたままだったが、この手は、将来の、5筋の歩攻めの楽しみを諦め、角取りを「耐える」だけの正に「我慢の一手」で、勝利を宿命付けられたプロにとって本来「指せない手」だ。
実際、阿久津主税八段もその旨ニコ生で解説し、予想手から除外していたが、それでも渡辺棋王は指した。
渡辺棋王の「我慢の一手」の我慢力、即ち、正確冷静な状況判断力と最善努力力がこの△5二歩に具現し、勝利の可能性を残したこと、絶やさなかったことが、後に逆転を呼び込んだのではないか。
「残すべき可能性を飽くまでも残し、絶やさない」。
勝利とは、この一点に全身全霊を正確冷静に捧げた恵みかもしれない。
★2016年3月6日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603060101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/29e2df0053d75e8ecd88c5d376352ae9
佐藤 天彦@AMAHIKOSATOh今日は棋王戦第3局対渡辺棋王戦。66手目△52歩のところは良さそうと感じていましたが、思った以上に大変でした。69手目▲64歩のところで▲11角成として△37歩成に▲64歩から攻め合えば優勢を維持できたようですが、一手攻めが遅れている感じがして実戦的にちょっと考えづらかったです。
2016/03/06 23:57:54
佐藤 天彦@AMAHIKOSATOhそれ以降は形勢が悪くなり、時間もなく苦しい展開でした。こうなると玉形の差が大きいです。本譜は追い込んだほうかと思いましたが、少し足りませんでした。次も頑張ります。
2016/03/07 00:00:36