2015年12月09日
【邦画】「海峡」(1982)
[ひと言感想]
私たち日本人はこの手の「プロジェクトX」話に目がないが、そもそも[プロジェクト]とは個人的には創出不能、もしくは、困難な成果を、組織的に可能にする[手段]だ。
本作品の発する、「大規模プロジェクト成功の条件は犠牲、それも、とりわけプロジェクトリーダーの人的な犠牲が付き物であり、また、欠かせない」との、お決まりかつ同調圧力溢れるメッセージは、プロジェクトリーダー(特定個人)の[属人性]、[職人気質]、[自己犠牲]の過剰評価、更には、美談化(積極的美談解釈)を旨とし、私は一日本人であるも強い違和感がある。
日本人がとかく目的と手段の本質、関係性を誤解しがちなのは、健さんのような国民的ヒーローの問答無用の威と説得力を借る狐の罪も大きいのではないか。
私たち日本人はこの手の「プロジェクトX」話に目がないが、そもそも[プロジェクト]とは個人的には創出不能、もしくは、困難な成果を、組織的に可能にする[手段]だ。
本作品の発する、「大規模プロジェクト成功の条件は犠牲、それも、とりわけプロジェクトリーダーの人的な犠牲が付き物であり、また、欠かせない」との、お決まりかつ同調圧力溢れるメッセージは、プロジェクトリーダー(特定個人)の[属人性]、[職人気質]、[自己犠牲]の過剰評価、更には、美談化(積極的美談解釈)を旨とし、私は一日本人であるも強い違和感がある。
日本人がとかく目的と手段の本質、関係性を誤解しがちなのは、健さんのような国民的ヒーローの問答無用の威と説得力を借る狐の罪も大きいのではないか。