【邦画】「紙屋悦子の青春」(2006)【邦画】「八月の狂詩曲」(1991)

2015年08月28日

【第56期王位戦第五局】羽生王位、紙一重の勝利で五連覇を果たす

[ひと言感想]
毎度の如く、局面が次第に「挑戦者優勢」から「羽生優勢」に変化していったのはさておき(笑)、なんと、広瀬章人挑戦者が113手目に▲9六香ではなく▲7七玉を選んでいれば、「羽生勝勢」から「挑戦者勝勢」に逆転した可能性が、更には、羽生善治王位の王位防衛に待ったがかかった可能性が、あるとのこと。
「勝利と敗北、成功と挫折は絶えず紙一重であり、プレイヤー足る者、最後の最後まで自戒を絶やしてはいけない」。
毎度の如く(笑)、不肖私、本事項の何たるかと意義を思い知りました。


★2015年8月26、27日催行
http://live.shogi.or.jp/oui/
http://kifulog.shogi.or.jp/oui/56_05/
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/56/oui201508260101.html
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldCulture/2015/08/2015082701001740.html (魚拓



■局後の感想

113手目、▲9六香

「▲9六香が敗着ですね。▲2五金△同桂▲8六歩△同歩▲7七玉△7八銀不成▲8六玉△8四歩▲同馬△9三金は激戦でしたね」と感想戦後の広瀬。
上記の変化を「ギリギリで簡単に終わるような将棋ではない」と感想戦での羽生。
▲9六香に代えて立会人の桐山九段が▲7七玉を感想戦で指摘。
▲7七玉は私としては五段目の竜に近づくので抵抗のある手ですが、非常に有力でした。以下△5六金(▲同歩は△2六竜▲同金△7八金以下詰み)▲7五歩△同歩▲8五角成△8二飛▲8四桂△2六竜▲同金△7六金▲同馬△同歩▲同玉△6七角▲7五玉△6六金▲同玉△8五角成▲2三歩△同桂▲2四歩△8四馬▲同馬△同飛を調べたのですが、そこで▲2三歩成△同金▲7二飛の王手のときに後手の対応に困ります。歩以外の合駒をしてしまうと先手玉の詰めろが解けてしまうので、△3二歩と合駒するのですが、▲3一銀△同玉▲4二金△2一玉▲7一飛成△1二玉▲2四桂△同金▲1三金△同玉▲1一竜△1二桂▲3一角△2三玉▲2二竜△3四玉▲3九香のときに歩合いができないので、後手玉が即詰みです。こうやって勝っていれば会心の寄せでした(笑)。ただ実際は変化が多いのでどちらが勝ちか分からないです。なので▲7七玉は有力でした。結果的にはここで応手が勝敗を分けました。3つの中で1番悪い手を選んでしまいました」と感想戦後の広瀬。
▲7七玉と上がられていれば負けでしたね」と感想戦での羽生。

※棋譜コメント(↓)から転載
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/56/oui201508260101.html



kimio_memo at 09:10│Comments(0)TrackBack(0) 将棋タイトル戦 | -王位戦

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