2015年06月08日
【邦画】「少年H」(2013)
[ひと言感想]
人は終生、問題との対峙を免れませんが、私たちはつい、原因の見極めをないがしろにし、犯人探しをしてしまいます。
なぜでしょう。
一因は、その方が簡単だからでしょう。
たしかに、問題の被害者は凡そ加害者でもあり、原因の見極めを試みて自分の責任が明るみに成っては、踏んだり蹴ったりです。
しかし、盛夫が肇に説教したように、責任を棚上げし、犯人探しに我を忘れるのは、つまらないばかりか、嫌な、恥ずかしい人間の始まりです。
後悔の少ない人生を送るには、犯人探しの誘惑を断つ勇気と知性が欠かせません。
人は終生、問題との対峙を免れませんが、私たちはつい、原因の見極めをないがしろにし、犯人探しをしてしまいます。
なぜでしょう。
一因は、その方が簡単だからでしょう。
たしかに、問題の被害者は凡そ加害者でもあり、原因の見極めを試みて自分の責任が明るみに成っては、踏んだり蹴ったりです。
しかし、盛夫が肇に説教したように、責任を棚上げし、犯人探しに我を忘れるのは、つまらないばかりか、嫌な、恥ずかしい人間の始まりです。
後悔の少ない人生を送るには、犯人探しの誘惑を断つ勇気と知性が欠かせません。
【妹尾盛夫(演:水谷豊さん)】
アンタ、あのニューヨークの絵葉書、まだ持ってるか?
ちょっとだけ貸してくれへんか。
明日も(警察の取り調べを受けに)行かなアカンのや。
【妹尾肇(演:吉岡竜輝さん)】
(絵葉書を手渡しながら)
やっぱり、これのせいでお父ちゃん、連れて行かれたんやね。
【盛夫】
心配せんでええ。
見せたら、大したモンやないゆうことが、分かるはずや。
【肇】
(拷問で、父の商売道具の手が腫れているのを見つける)
【盛夫】
大したことない。
【肇】
(部屋を飛び出そうとする)
【盛夫】
どこに行くんや?
【肇】
いっちゃんを締め上げるんや。
お父ちゃんの仇を討つんや。
【盛夫】
やめとき。
【肇】
絵葉書を見せたのはいっちゃんだけや。
僕の(学校の)机にも、「(お前は)スパイ」って書いてあったんや。
いっちゃんがみんなに言い触らしたんや。
【盛夫】
その絵葉書をいっちゃんに見せたんは誰なんや?
あんたがいっちゃんに見せなんだら、他の人に喋る原因も作らんかったんやないか?
【肇】
僕は、アメリカいう国は凄いんやぞって教えたっただけや!
【盛夫】
ほんなら、いっちゃんもそう言うたんやないか?
いっちゃんも、アンタから聞いたことをそのまんま、友だちに喋っただけと違うか?
【肇】
(無言)
【盛夫】
犯人探しなんかしても、つまらんよ。
アンタまで、嫌な人間に成ってしまうで。
むしろ、いっちゃんの方こそ、こんなことになってしもて、一人で困ってるのと違うか?
(そこに)座りい。
【肇】
(盛夫と相対して正座する)
【盛夫】
ええか。
よう聞くんや。
この戦争がどうなるか、お父ちゃんも分からん。
自分がしっかりしとらんと、潰されてしまうで。
今、何が起きてるんか、自分の目で、よう見とくんや。
色々我慢せなならんことあるやろうけど、何を我慢してるんか、はっきり知っとったら、我慢できる。
戦争はいつか終わる。
その時に恥ずかしい人間に成っとったら、アカンよ。
kimio_memo at 07:40│Comments(0)│
│映画
