2015年02月27日
【邦画】「男はつらいよ 第7作 奮闘篇」(1971)
[ひと言感想]
たしかに、弱者の気持ちが本当に分かるのは、そして、弱者に本当に同情できるのは、同じ弱者なのでしょう。
しかし、同情と愛情は紙一重とはいえ、弱者の具現できるそれは限られるからして、寅次郎がまたも夢破れたのは当然と言えば当然です。
人に具体的に働きかけるには、相手の気持ちを正確に理解する必要がありますが、正確に理解できたものの具現できない、即ち、具体的に働きかけられない、のでは、理解は却って仇と言えなくもありません。
ここ日本では、とりわけ311後「人の気持ちに寄り添う」のが金科玉条化していますが、具現できない、具体的に寄り添えない同情は、仇に加え時に罪に成るのを、綺麗事と偽善が大好きな私たちは再認識する必要があるように思えてなりません。
たしかに、弱者の気持ちが本当に分かるのは、そして、弱者に本当に同情できるのは、同じ弱者なのでしょう。
しかし、同情と愛情は紙一重とはいえ、弱者の具現できるそれは限られるからして、寅次郎がまたも夢破れたのは当然と言えば当然です。
人に具体的に働きかけるには、相手の気持ちを正確に理解する必要がありますが、正確に理解できたものの具現できない、即ち、具体的に働きかけられない、のでは、理解は却って仇と言えなくもありません。
ここ日本では、とりわけ311後「人の気持ちに寄り添う」のが金科玉条化していますが、具現できない、具体的に寄り添えない同情は、仇に加え時に罪に成るのを、綺麗事と偽善が大好きな私たちは再認識する必要があるように思えてなりません。