2015年02月05日
【邦画】「ザ・マジックアワー」(2008)
[ひと言感想]
よく「人は誰かを演じている」と言われますが、それはなぜなのでしょう。
自分とは異なる「誰か」に成りたいのか。
「誰か」に成るべく努めるプロセス、或いは、自分が好ましいのか。
「誰か」に成り、素の自分ではできないコトや役割がしたい、或いは、そう認められたい、のか。
「誰か」に成り代わり、素の自分を現実から守りたいのか。
勿論、正解は不明ですし、また、人それぞれでしょうが、企業経営に経営計画が要るように、マジックアワーとの邂逅にも、自己実現や後悔の少ない人生にも、「成りたい誰か」という道標が要るのかもしれません。
人が、結果的に「成りたい誰か」とは異なる「誰か」に成り、かつ、それが悪くなかったり、また、悪くなく思えるのは、「成りたい誰か」を懸命かつ究極に追求した自負の賜物です。
よく「人は誰かを演じている」と言われますが、それはなぜなのでしょう。
自分とは異なる「誰か」に成りたいのか。
「誰か」に成るべく努めるプロセス、或いは、自分が好ましいのか。
「誰か」に成り、素の自分ではできないコトや役割がしたい、或いは、そう認められたい、のか。
「誰か」に成り代わり、素の自分を現実から守りたいのか。
勿論、正解は不明ですし、また、人それぞれでしょうが、企業経営に経営計画が要るように、マジックアワーとの邂逅にも、自己実現や後悔の少ない人生にも、「成りたい誰か」という道標が要るのかもしれません。
人が、結果的に「成りたい誰か」とは異なる「誰か」に成り、かつ、それが悪くなかったり、また、悪くなく思えるのは、「成りたい誰か」を懸命かつ究極に追求した自負の賜物です。
【高瀬允(演:柳澤愼一さん)】
(夕空を見上げる)
そろそろだね、マジックアワー。
【村田大樹(演:佐藤浩市さん)】
ええ。
【高瀬】
一日の内の最高の瞬間。
それを逃すと、あっという間に夜になる。
村田君。
【村田】
はい。
【高瀬】
マジックアワーを逃した時の一番の方法、知ってますか?
【村田】
あっ、さあ・・・
【高瀬】
簡単なことです。
明日を待つんだよ。
マジックアワーは必ずまたやってくる。
この世に太陽が上る限り。
ホテルのマダムから聞きました。
役者、辞めるそうだね。
【村田】
オレはどう頑張っても、高瀬さんのようには成れない。
【高瀬】
ふふ。
そんなことは分からないさ。
ここだけの話、私はカメラが怖くてね。
今でも本番の声がかかると、足が震える。
【村田】
まさか。
【高瀬】
スクリーンの中の私が堂々と見えるのは、スタッフのお陰です。
良いスタッフに巡りあうことだ。
「暗黒街の用心棒」のラストシーン、君は私の表情を褒めてくれたね。
【村田】
最高でした。
【高瀬】
あれは、ロケが寒くてねえ。
鼻水が出そうになって、それを誤魔化した顔さ。
早いんじゃないかい、諦めるのは。
君は若い。
それに、ここだけの話、私だって待っているんだ、次のマジックアワーを。
この歳になっても、いまだにさ。
kimio_memo at 06:55│Comments(0)│
│映画