2015年02月03日
【洋画】「彼女を見ればわかること/Things You Can Tell Just by Looking at Her」(2000)
[ひと言感想]
事情は人生に付き物ですが、厄介なのは年を重ねるにつけ多く、複雑になること。
本作品も描くように、最悪自殺願望まで促すからして、本当に厄介です。
しかし、だからこそ、大人は、否、大人こそ、恋をする、恋を欲する、のでしょう。
事情に因る自己嫌悪や絶望に抗うには、恋や他者という拠り所が有効なのでしょう。
社会は、事情の交差と依存の巣窟です。
事情は人生に付き物ですが、厄介なのは年を重ねるにつけ多く、複雑になること。
本作品も描くように、最悪自殺願望まで促すからして、本当に厄介です。
しかし、だからこそ、大人は、否、大人こそ、恋をする、恋を欲する、のでしょう。
事情に因る自己嫌悪や絶望に抗うには、恋や他者という拠り所が有効なのでしょう。
社会は、事情の交差と依存の巣窟です。
【キャロル/盲目の妹(演:キャメロン・ディアスさん)】
出かけるの?
【キャシー/刑事の姉(演:エイミー・ブレネマンさん)】
ええ。
ヴェラから電話で、食事しようと。
【キャロル】
彼女、元気?
【キャシー】
元気だと思うけど、電話では落ち込んでる感じだったわ。
【キャロル】
どうしたの?
【キャシー】
さあね。
夫の問題でしょ。
【キャロル】
自殺したカルメンだけど、きっと彼女は、愛する人に巡り会って、赤ん坊ができたの。
でも、その子の死で、二人の仲がギクシャクし出した。
一人では重過ぎる荷物を分かち合うこともできず、関係にヒビが
【キャシー】
(黙って傾聴し続ける。)
【キャロル】
彼女は心の整理をと、遠くへ越した。
でも、やり直せなかった。
それで赤ん坊の父親に連絡。
何ヶ月も電話で話した。
でも、絶望から立ち直れず、彼と面と向かうには、長い時間が必要だった。
そして、とうとうロスに戻ってきた。
彼のそばへ。
失った愛を取り戻すために。
彼女は家を借り、再会に向けて慎重に準備。
でも、その夜、最悪の展開になった。
出だしは良かったけど。
彼女は悟った。
もうどんなに努力しても、赤ん坊は戻らない。
二人の愛も。
傷も癒えず、孤独からも救われない。
早朝彼女は、寝てる彼を置いて出て、家まで歩いて帰る間に心を決めた。
家に着くと、荷物を全て捨てて、自分の生を静かに消し去った。
扉を閉じて。
ごく自然に。
【キャシー】
刑事でなく、作家になるべきよ。
【キャロル】
自殺の真相を推測するなんて。
袋小路に疲れただけかも。
返事の来ない電話。
守られない約束。
同じ石につまずく自分。
彼女の動機は分からない。
それでいいのよ。
女には事情があるの。
kimio_memo at 07:35│Comments(0)│
│映画