【邦画】「男はつらいよ 第44作 寅次郎の告白」(1991)【邦画】「動乱」(1980)

2014年12月05日

【第27期竜王戦第五局】糸谷挑戦者、森内竜王のお株を奪って逆転勝利し、竜王位を奪取

[ひと言感想]
「苦しくなってから留意するのは、相手には分り易い決め手を与えず、自分自身には可能な限り勝ち易い形を作ること」。
糸谷哲郎挑戦者、否、新竜王は、局後のインタビューでこの旨回答したが、実際、55手目▲2五桂で早々に悲観するも、森内俊之竜王のお株を奪う「鉄板の受け」で自陣の穴熊を幾度と無く修復、再生させ、125手目▲5一角の攻防の勝負手に漕ぎ着けた。
糸谷新竜王のこの留意と才能は、もし新竜王に成れていなくても、称えられて然るべきだろう。

糸谷新竜王は、全局を通じ持ち時間を大量に余したが、いずれの局面でも広く、深く候補手と展開を読んでおり(→消費時間に対し読み抜けが予想以上に少なく)、思考と決断が必ずしも時間を要件としないのを私に教示してくれた。
また、糸谷新竜王は、天才として大舞台に立つ権利と責任を見事果たし、長らく注目してきた私にかえ難い喜びと自信を与えてくれた。
糸谷新竜王の益々の活躍を、怪物化を(笑)改めて祈念したい。(礼)


★2014年12月3、4日催行
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/27_05/
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/27/ryuou201412030101.html



54手目、△7五歩
「▲8八銀がテーマでここまで指していたのですが、△8六歩▲同歩△同飛▲6四角△8五桂が嫌で(次に▲8八銀を指すのを)やめました(→代わりに▲2五桂を指す)」(糸谷)
「それはでも自信がないですね。飛車も狭いですし」(森内)
「そうやるんでした。本譜は酷かったです」(糸谷)

55手目▲2五桂
「銀を逃げてもらえるものだと思っていたのですが、甘かったです。ここからは相当悲観していました」(糸谷)

76手目、△8七銀成
「この手で(はなく、代わりに)△8六桂▲同銀△6七歩▲同金直△同銀成▲同金△6六歩(と指されるの)を嫌がっていました」(糸谷)
「ありそうですね」(森内)

79手目、▲5六角
「この手で(はなく、代わりに)▲8八銀(と指すの)はあまり考えませんでした。△8五歩▲同歩△9五香▲同香△8六歩▲9六銀△7六銀で、△8五銀もあるので受からない形だと思います。▲5六角を打たないと勝てる形がないと思っていましたし」(糸谷)

86手目、△7七銀
「この手か飛車をおろされる手かと思っていました」(糸谷)
「△8五歩はないですか」(高野六段)
「▲同歩に△9五香ですか」(糸谷)
「いえ、▲同歩に△同飛で」(高野六段)
あ、そんな筋がうっかりしますね。見えにくい筋です。確かに明快ですか。なるほど」(糸谷)
「そうでしたか。△7七銀はやり過ぎかとは思ったんですけど」(森内)
ここで少しばかりだが、差が縮まった。

93手目、▲8九銀
「この辺りは仕方がない、仕方がないですね。自分から自爆しないように」(糸谷)

98手目、△6八銀
「勇み足でしたね。△5七角でしたか」(森内)
「それが嫌でした。それには▲3四歩ですかね。▲6九歩は先手じゃないので打ちにくいです。それでも打ちたいんですけど」(糸谷)

106手目、△7五歩
手順前後の一手。ここは先に△9五香なら明快だった。以下▲同香はそこで△7五歩なら森内の目指す形となった。
「△9五香に▲6九歩は打ちづらいです」(糸谷)
「先手陣が下に詰まっていますからね。攻めやすそうです」(森内)
ただ、この手もそこまで罪の大きいものではなかった。

113手目、▲2五桂
「だいぶ差が詰まってきたなと思いながら指していました」(森内)
「でもまだ足りないですね。形くらいは作れるかなと」(糸谷)

123手目、▲3四歩
「3四に打ちますよね」(糸谷)
「▲3二歩だと思っていました」(森内)
「それは△2一金で余されているかと」(糸谷)
「▲3一銀だと?」(森内)
「△1二玉とかわしておいて、それは後手からの攻めが厳しく負けかと」(糸谷)
「確かにそうかもしれないですね」(森内)
「そう思って▲3四歩と打ったんですけど、まだ足りないですね。さすがにあれだけ酷いと」(糸谷)

127手目、▲4三金
「これが1番難しいかと。でも足りないと思っていました」(糸谷)

132手目、△9八桂成
「△6九竜で負けだと思っていました」(糸谷)
△6九竜▲3一角△1二玉▲2二金△同飛▲同角成△同玉▲8二飛に△6二香が攻防の中合い。以下▲8六飛成は△8七桂で後手勝勢。また▲7九歩は△4一金で、
「それはハッキリ負けだと」(糸谷)
「△4一金で、△9六香▲8二飛△6二香▲8六飛成△8七桂でも勝ちそうですね。▲8二飛までを読んで、どこかで中合いして▲8六飛成が面倒くさいと思ったのですが、△6二香が攻めに利いてピッタリですね。そうか」(森内)

133手目、▲(9八)同銀
「詰まされても仕方がないと思っていましたが、詰み筋は多くないと思っていました」(糸谷)

※棋譜コメント(↓)から転載
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/27/ryuou201412030101.html





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