【洋画】「スウェプト・アウェイ/Swept Away」(2002)【邦画】「ボックス!」(2010)

2014年10月01日

【第62期王座戦第三局】豊島挑戦者、羽生王位に読み勝ちし、角番で一勝返す

[ひと言感想]
豊島将之挑戦者が角番で一勝返したのは感心のひと言ですが、それ以上に、羽生善治王位より遥かに手を読んでいたのは正に感心のひと言です。
手が多く見え、読めることは、勝利の十分条件ではありませんが、必要条件ではあるに違いありません。
必要条件に忠実な豊島挑戦者が第四局も健闘するよう、祈念するばかりです。


★2014年9月30日催行
http://live.shogi.or.jp/ouza/
http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/62_03/
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/62/ouza201409300101.html



※局後の感想※

72手目△3四歩
ここでは(▲3四同銀ではなく)▲6五桂と跳ねるべきだった。上記手順のように△3五歩▲5三桂左成△同銀▲同桂成△同玉▲5六飛△5四桂▲4五銀△3六桂▲同銀△同歩▲4五桂△4二玉▲8二飛と進めれば、先手勝ち筋。▲8二飛を指摘された羽生は「なるほどお」とうなずいた。「冷静に指されたらダメかなと思っちゃったんですけど」「ああ・・・▲8二飛か」「そうか・・・」と、羽生は肩を落とした。豊島は黙って盤面を見つめ、時折小さく首をかしげる。沈黙がじわりと部屋に広がる。やがて豊島が「何がおかしかったですか」とささやくように問いかけたが、答えは返ってこなかった。

78手目△5九馬
豊島が「(この後▲4六玉ではなく)▲2八玉はないですか」と羽生に尋ねた。羽生は△4八桂成でどうかと示したが、▲3七金で難しい。豊島の読み筋は▲2八玉に△2六馬▲2四角という順。豊島は右手の指を小さく振って、読みを進める仕草をする。羽生はしばらく盤面を見つめ、「なるほど、確かに簡単ではないですね」とうなずく。そして「そっか、まだ大変だったんですか」とつぶやいた。「勝ちかどうかはわからないですが、▲2八玉のほうが難しかったです」(羽生)

80手目△2六馬
ここで豊島が(実戦の▲6六角の代わりに)▲5三桂成△同銀▲8五飛という順を示すと、「へー、こんな手が」と羽生は目を見開いた。以下△4八桂成▲同金△同馬▲8二飛打△6二桂▲8一飛成△6四銀と進んだ局面がどうなっているか。結論が言葉で語られることはなかったが、羽生は興味津々の様子で、微かに笑みを浮かべているようにも見えた。

総括
▲1五桂(59手目)と打たされた局面は先手がひどい形に見える。羽生も「桂を打たされてしまったので」と話した。だが、実際は大変な勝負だったようだ。羽生は△3四歩(72手目)に対する応手を誤り、明快な順を逃す。しかしまだ難しい。△5九馬(78手目)には▲2八玉と逃げたほうがまさった。感想戦で敗着とされたのは▲6六角(81手目)。羽生は「角を打ってしまったのではっきりしましたかね」と話した。感想戦は23時過ぎに終了した。

★棋譜コメント(↓)から転載
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/62/ouza201409300101.html


kimio_memo at 07:30│Comments(0)TrackBack(0) 将棋タイトル戦 | -王座戦

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