【洋画】「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル/Charlie's Angels: Full Throttle」(2003)【演劇】「太鼓たたいて笛ふいて」

2014年09月05日

【第62期王座戦第一局】豊島挑戦者、△9六歩を仇にし、羽生王座に先勝を譲る

[ひと言感想]
羽生善治王座が挑戦者に難解局面を悲観させ、悪手を誘発したのは、恒例行事とは言え感心のひと言ですが、96手目、豊島将之挑戦者が羽生玉を仕留める可能性を広げた△9六歩が、結果、可能性を狭めてしまったことに深く考えさせられました。
成功の可能性を広げること、確率を高めることも決断に違いありません。
その敢行はリスクの受容と同義であり、確率論の偏重、過剰依存は仇の元です。


★2014年9月4日催行
http://live.shogi.or.jp/ouza/
http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/62_01/
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/62/ouza201409040101.html



★102手目、悪手(敗着)△6六歩について(局後の感想/by潤記者@jyun0208

この手が敗着となった豊島は△3二金と△7一歩を主に考え、そのどちらも駄目そうということでこの△6六歩を選んだとのことだが、本譜の進行ではっきり1手足りなかった。では現局面が後手悪いのかというとそうではなく、△3二金なら超難解で形勢不明。また△7一歩なら後手自信がないながらもこれまた難解な変化で、いずれにしてもこれからの戦いが続いていた。

まずこの手に代え△7一歩の変化だが、以下▲8二桂成は△9四飛で後手よし。このあと▲9五歩から飛車を取りに行ったとき、△6八銀成▲同金△6七歩が△7九角以下の詰めろになるのがその理由。よって▲5三金だが、以下△8五桂▲9二竜△同香▲6二飛△2三玉▲2二銀△2五歩▲同歩△同馬▲2六歩で、
「ちょっと自信ないですかね」(豊島)
「うーんどうなんでしょう。でも△8五桂で△6六歩とかもありますし、よく分からないですね」(羽生)
この変化は後手が自信がないが難解とされ、結論が出されるまで2、30分ほど要した。ちなみに羽生は上記▲2二銀で当初は▲4二飛成を示していたが、突然、「あー、これは駄目だ駄目だ」と一人納得し、取り消してしまった。

そして問題となったのが△3二金。逆王手あり、開き王手あり、合い駒問題ありなどあまりの変化の膨大さに、感想戦ではこの手の精査に1時間半ほどに及ぶ検討がなされた。その中からの主要変化を抜粋する。
△3二金以下▲8二桂成△6八銀不成▲同金△7八金▲同金△同銀成▲同玉△6九角▲6七玉△5八角成▲6六玉△4六馬▲3一銀△2三玉▲1五桂△同歩▲2二金△1三玉▲1四銀△同馬までは一本道とのこと。豊島はこの進行に自信が持てなかったようだが、以下▲1五歩△6五歩▲7五玉△7四歩▲同玉△8五銀▲6五玉に、(1)△3一金(△7三桂▲同金△6四金▲6六玉△3一金とするのは、▲1四歩以下後手玉は即詰み)▲1四歩△2二玉▲1三歩成△同香▲1一角△1二玉▲3一竜△7四銀▲5四玉△6三銀▲同玉△6二金▲同玉△8二飛▲7二金△7三銀▲5一玉△5二金▲同玉△7二飛▲4一玉△4二金▲同竜△同飛▲同玉△6四馬▲5三金(▲5三銀は△同馬▲同玉△4一桂で先手玉は寄り筋)で難解。また(2)△6四歩▲同金△3一金もあり、以下▲1四歩△2二玉▲3三銀△2三玉▲9二桂成で、際どいながら先手手厚そうの結論とはなったが、羽生は、「そもそも後手から何があってもおかしくない局面だと思います」と、楽観視していない様子だった。

羽生は現局面の総括としては、「△7一歩でも△3二金でもよく分からなかったのですが、△3二金の変化で▲1五歩として手を渡す順しかないとなると、何となく負けのように思いますね」として括り、続けて、「そもそも対局中は途中の△5八角成~△4六馬の順が見えておらず、△5八角成でなく△6五歩や△6五金くらいなのかと思っていました。言われてみれば△4六馬まではこうやりますね。その順はこちらの玉が寄っていてもおかしくないと思います」と読み筋と軽視順を公開した。

一方豊島はすでに形勢を悲観していたとのことだったが、実際には難解な変化が感想戦で幾重にも現れ、数分にわたり考え込むシーンがしばしば見られた。それは羽生にも同じことが言え、超難解な終盤戦の変化を前に、詰将棋作家でもあり本局の観戦記を務めた若島氏に、「どうですか」とたずねるシーンがしばしば見られた。

感想戦はこの局面まで。△7一歩と△3二金の変化は結論、最善順などに霧が掛かったまま、22時47分に終了した。

※棋譜コメント(↓)から転載
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/62/ouza201409040101.html
 




★96手目、△9六歩について(真田圭一七段のニコ生解説)






kimio_memo at 09:06│Comments(0)TrackBack(0) 将棋タイトル戦 | -王座戦

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