2014年08月28日
【邦画】「男はつらいよ 第35作 寅次郎恋愛塾」(1985)
[ひと言感想]
寅次郎は民夫(演:平田満さん)の片思いをからかいましたが、そこに他意は無かったに違いありません。
しかし、さくらの言う通り、それは他意が無いからといって、褒められたものではありません。
妹に指摘された過ちを認め、その罪滅ぼしに恋愛コーチ(笑)を買って出た寅次郎の潔さ、気前の良さ、行動力に改めて感心脱帽しました。
フーテンであろうとなかろうと(笑)、過ちを過ちと認め、速攻で対処してこそ男です。
それと、若菜(演:樋口可南子さん)にとって、寅次郎の祖母ハマ(演:初井言榮さん)の回顧談は、何よりあり難かったことでしょう。
寅次郎の面白可笑しい回顧談は、最後の身内でありながら死に目に会えなかった若菜の無念を、心地良く晴らしてくれたに違いありません。
「神様のお導き」とは、「私に代わってその隣人を救いなさい!」との合図かもしれません。
寅次郎は民夫(演:平田満さん)の片思いをからかいましたが、そこに他意は無かったに違いありません。
しかし、さくらの言う通り、それは他意が無いからといって、褒められたものではありません。
妹に指摘された過ちを認め、その罪滅ぼしに恋愛コーチ(笑)を買って出た寅次郎の潔さ、気前の良さ、行動力に改めて感心脱帽しました。
フーテンであろうとなかろうと(笑)、過ちを過ちと認め、速攻で対処してこそ男です。
それと、若菜(演:樋口可南子さん)にとって、寅次郎の祖母ハマ(演:初井言榮さん)の回顧談は、何よりあり難かったことでしょう。
寅次郎の面白可笑しい回顧談は、最後の身内でありながら死に目に会えなかった若菜の無念を、心地良く晴らしてくれたに違いありません。
「神様のお導き」とは、「私に代わってその隣人を救いなさい!」との合図かもしれません。
【寅次郎(演:渥美清さん)】
(ハマとの最後の宴を回顧し、若菜に臨場感たっぷりに、面白可笑しくひとしきり話す。)
でも、いいバアちゃんだよね。
オレ、一緒に居る内にさ、何かお袋みたいな気がしちゃってさ。
ま、でも、大変だ。
オレみたいな道楽者が息子だったら、へっ、お袋さん、苦労しちゃうもんな。
ワハハ。
【若菜(演:樋口可南子さん)】
きっとお婆ちゃん、嬉しかったのね。
よかっ・・・(落涙する)・・・よかった。
●
【さくら(演:倍賞千恵子さん)】
若菜ちゃん、これ、荷物になるけど。
(包を若菜に手渡す。)
【若菜】
あら、こんなにたくさん!
【寅次郎】
この煎餅な、これ大家のオバサンに。
この上のダンゴ、これ、哀れな秀才にやってくれ。
【若菜】
酒田(民夫)さん!
【寅次郎】
ああ。
(さくらに向かって)
(若菜が住んでいる)アパートの一階によ、面白いヤツが居るんだ。
【さくら】
その人、どうして哀れなの?
【寅次郎】
若菜ちゃんに惚れてんだよ、フフ。
で、オレがそのことを言ってからかったらさ、真っ赤になって怒ってなあ。
オレ、笑っちゃったよ。
若菜ちゃん、(そのこと)全然気が付かないからな。
世の中っていうのは、そうしたもんだよ、フフフ。
【若菜】
知っているわよ。
【寅次郎】
えっ?
【若菜】
一年も、一年半も前からよ。
【さくら】
(若菜のそばに寄り添う。)
【若菜】
あの人、私に会うといつも、怖い顔するの。
男の人って、そういう顔する時あるでしょ。
【さくら】
そうね。
気持ちの中はとっても優しいんだけど、顔に出せないのよね。
わかるわ、そういう男の人。
【若菜】
だから、寅さん、あんまり(民生のこと)いじめないで。
【寅次郎】
うん、わかった。
(中略)
【さくら】
ねえ、どういう事情か知らないけど、真剣に恋をしている人をからかうなんて良くないわよ。
第一、お兄ちゃんらしくないわ。
【寅次郎】
うるせーな。
わかってること言うなよ。