2014年07月25日
【第55期王位戦第二局】羽生王位、木村挑戦者の一目好手を正しく咎め、一勝一敗のタイに
[ひと言感想]
角が成れるは、敵玉に迫れるはで、対局者(木村一基八段)にも、解説者(窪田義行六段)にも一目好手の119手目▲4一とが実は悪手だったことに、深く考えさせられれました。
一目好手ほど、何事においても、先の先まで読み込む必要があるに違いありません。
★2014年7月23、24日催行
http://live.shogi.or.jp/oui/
http://kifulog.shogi.or.jp/oui/55_02/
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/55/oui201407230101.html
角が成れるは、敵玉に迫れるはで、対局者(木村一基八段)にも、解説者(窪田義行六段)にも一目好手の119手目▲4一とが実は悪手だったことに、深く考えさせられれました。
一目好手ほど、何事においても、先の先まで読み込む必要があるに違いありません。
★2014年7月23、24日催行
http://live.shogi.or.jp/oui/
http://kifulog.shogi.or.jp/oui/55_02/
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/55/oui201407230101.html
※局後の感想※
[119手目▲4一と]
この手が大きな利かしに見えて悪手というのだから将棋は難しい。
「本当に余計な一手でしたね。▲7三歩成でした」(木村一基八段)
「それで相当悪いですね」(羽生善治王位)
「うまくまとめたと思ってたんですけど、急ぎすぎました」(木村)
▲7三歩成△4七馬▲3九飛△5七馬▲4八歩で先手よしが示され、「そうなんですよね。そういう手(△4八歩)を指されると、いよいよ困りますね」(羽生)
この一手で大きく差が縮まった。ただ微差ではあるがまだ先手優勢だったとのこと。
[144手目▲2六角]
「▲4四金を気にしてたんですが」(羽生)
「△6九銀不成▲6八歩△3五玉▲3三馬△3七桂成でダメかと」(木村)
「そうか、上が広いですか。確かに、入りに行くような順を考えてはいました」(羽生)
感想戦はこの局面まで。最後に一局を振り返り羽生が、「分かれが思いのほかよくなかったように思いました」と感想を述べると、木村は「うまくまとめ切ったと思ったんですけどね。ただ(119手目の)▲4一とが余計でした。あと(129手目の)▲4三金では▲5一角でしたね」と木村が返し、20時30分頃お開きとなった。
★棋譜コメント(↓)から転載
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/55/oui201407230101.html
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 窪田義行>△5七角成までは予想通りに進み、119手目に先手が鋭く迫る手が不明でしたが、▲4一とは泣き所に斬り付ける一着です。後手は2六角の睨みを憂慮し4二金と5三銀の連携を維持すべきですが、△5二金なら後の▲1五角が厳しくなります。(先手やや有利)
2014/07/24 17:08:33
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 窪田義行>120手目△4一同金は後手が首を差し出した印象です。▲4五桂の反動で脱出を図りたいですが、△同歩▲5三角成△5二金にじっと▲2六馬と引き上げる程度でも先手が取り逃がさないでしょう。(先手有利)
2014/07/24 17:28:33
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 窪田義行>一気に123手目▲5三角成まで進みました。因みに▲4五桂に△2四玉と逃げても▲5三桂成で差が開く印象でした。5三馬を放置すると先手▲2五飛が必殺の一手になりますので、後手は2四玉の余地を残しつつ△5二金が関の山です。(先手有利)
2014/07/24 17:31:07
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 窪田義行>もっとも予断に陥っており、92手目△3三玉の辺りで後手により良い手がなかったかと考察しています。105手目▲6二歩成で明快に先手良しですが、頭の切り替えが遅れました。最終盤で実は119手目▲4一とが時期尚早で、▲7三歩成が優ったかも知れません。
2014/07/24 19:39:55