2014年07月11日
【邦画】「男はつらいよ 第32作 口笛を吹く寅次郎」(1983)
[ひと言感想]
石橋和尚(演:松村達雄さん)が和尚にあるまじき酒浸りの日々を送っていたのは、写真一途の次男(演:中井貴一さん)と出戻りの長女(演:竹下景子さん)の行く末に、寝ても覚めても苛まれるからでしょう。
和尚にとって、寅次郎の無害かつ脳天気な笑いは、和尚にあるまじき掛け替えの無い救いだったに違いありません。
寅次郎の笑いに救われたのは、はんこ屋親戚一同も同じでしょう。
はんこ屋の主人(演:長門勇さん)が七回忌法要の布施を似非(笑)納所坊主の寅次郎に弾んだのは、法要特有の世知辛く、生臭い現実を身内でなすり合う約束事から予想外に逃れられたからに違いありません。
生え抜きのサラリーマン社長の多くがリストラに苦慮する一方、カルロス・ゴーン社長が日産を再生したように、そもそも身内を助けるのはヨソモノと相場は決まっています。
現実の多くは容赦無く、人は「笑い」が無ければ生きられません。
良くも悪くも私たち一般の労働者(笑)は、小難しい法話より無害かつ脳天気な笑いの方が、余程あり難いに違いありません。
石橋和尚(演:松村達雄さん)が和尚にあるまじき酒浸りの日々を送っていたのは、写真一途の次男(演:中井貴一さん)と出戻りの長女(演:竹下景子さん)の行く末に、寝ても覚めても苛まれるからでしょう。
和尚にとって、寅次郎の無害かつ脳天気な笑いは、和尚にあるまじき掛け替えの無い救いだったに違いありません。
寅次郎の笑いに救われたのは、はんこ屋親戚一同も同じでしょう。
はんこ屋の主人(演:長門勇さん)が七回忌法要の布施を似非(笑)納所坊主の寅次郎に弾んだのは、法要特有の世知辛く、生臭い現実を身内でなすり合う約束事から予想外に逃れられたからに違いありません。
生え抜きのサラリーマン社長の多くがリストラに苦慮する一方、カルロス・ゴーン社長が日産を再生したように、そもそも身内を助けるのはヨソモノと相場は決まっています。
現実の多くは容赦無く、人は「笑い」が無ければ生きられません。
良くも悪くも私たち一般の労働者(笑)は、小難しい法話より無害かつ脳天気な笑いの方が、余程あり難いに違いありません。
【はんこ屋の主人(演:長門勇さん)】
(納所坊主を務め上げた寅次郎をタクシーで送り返す)
朋子さん!
【朋子(演:竹下景子さん)】
おかえりなさい!
【はんこ屋の主人】
いやいや。
お陰さんで、ええ法事させてもろたわ。
この納所さんの法話のあり難いこと、フフフ。
【朋子】
ほんまあ。
【はんこ屋の主人】
悪いけど、あんたのお父さんのな、小難しいお説教よりよっぽど為になる言うてなあ、(親戚一同)ぼっけえ評判じゃったがー、ハハハ。
なあ。
(タクシーの運転手に同意を求める)
【タクシーの運転手】
ハハハ。
【はんこ屋の主人】
お布施、弾んどいたからな、フフ。
(タクシーにまた乗り込む)
【朋子】
すいません。
はあ、よかったあ。
うまいこといったんじゃねえ。
【寅次郎(演:渥美清さん)】
まあ、何とか。(笑)
【朋子】
ねえ、どないな話をされたん?
【寅次郎】
口からでまかせですよ。(笑)
【朋子】
えー?(笑)
【寅次郎】
フフフ。(笑)
【朋子】
フフフ。
なんじゃ・・・面白そう、ハハハ。(笑)
●
【さくら(演:倍賞千恵子さん)】
兄がさぞ、ご迷惑かけてるんでしょうね。
何しろ変わりもんですから。
【朋子】
とんでもない。
寅さんのお陰で、父がどねえ助かっとるか、フフ。
檀家の方たちがね、寅さんの法話の方がよっぽどあり難い言うて、フフ。
大変な人気なんですよ。(笑)
●
【朋子】
あー、寅さんがウチにおってくれた時には、ウチの中どんなに明るかったかしれない。
【寅次郎】
あー、なに、和尚さん、(今)そんなに機嫌悪いの?
【朋子】
うん。
一日中一遍も口をきかない日だってあるんよ。
寅さんがウチにおらんようになってから。
【寅次郎】
ん・・・大変なんだな、朋子さんもなあ・・・
【朋子】
・・・
