2014年08月01日
【邦画】「男はつらいよ 第28作 寅次郎紙風船」(1981)
[ひと言感想]
恋のガソリンは早合点と妄想ですが(笑)、燃焼中、思いがけず相手に本気を問われ、怯み、正気に戻り、自ら鎮火させてしまう。
これは、寅次郎のような人情家の渡世人(笑)に限らず、誰しも覚えがあるものです。
たしかに、心にもないことと違って、心にもあること(笑)を心の準備なしに披露するのは容易でありませんが、やはり恋を成就させたくば、「道連れ上等!」の根拠無き自信と気概を露にしなければいけません。
恋のガソリンは早合点と妄想ですが(笑)、燃焼中、思いがけず相手に本気を問われ、怯み、正気に戻り、自ら鎮火させてしまう。
これは、寅次郎のような人情家の渡世人(笑)に限らず、誰しも覚えがあるものです。
たしかに、心にもないことと違って、心にもあること(笑)を心の準備なしに披露するのは容易でありませんが、やはり恋を成就させたくば、「道連れ上等!」の根拠無き自信と気概を露にしなければいけません。
【光枝(演:音無美紀子さん)】
ねえ・・・
【寅次郎(演:渥美清さん)】
なんだい?
【光枝】
寅さんが見舞いに来てくれた時、ウチの亭主、変なこと言わなかった?
【寅次郎】
ええ・・・なんだっけ?
【光枝】
息を引き取る三日か四日前なんだけどね、私にこんなこと言うんだよ。
もしオレが死んだら、寅の女房になれって・・・
寅さんにもそう話してあるからって・・・
【寅次郎】
ああ・・・あのことか・・・
【光枝】
寅さん約束したの、本気で?
【寅次郎】
ん。
ほら、病人の言うことだからよお・・・まあ適当に、相槌打ってたのよ。
【光枝】
本当?
【寅次郎】
ああ、ホントだよ。
【光枝】
じゃあよかった。
寅さんが、本気でそんなこと約束するはずないわね。
ごめんね、失礼なこと言っちゃって。
私も腹が立ったけどね。
まるで、犬か猫でも人にくれてやるような口きいちゃってさ。
【寅次郎】
そりゃそうだよな。
【光枝】
ホントに、最後までバカだったね、あの男。
【寅次郎】
全くバカだよなあ。
【光枝】
安心した。
寅さんの気持ち聞いて。
【寅次郎】
オレは、別にそんなこと気にしちゃいねえから。
【光枝】
じゃ、さよなら。
【寅次郎】
うん。
気をつけてな。
【光枝】
うん。
(柴又駅改札に向かう)