2014年06月23日
【第85期棋聖戦/第二局】森内挑戦者、入玉突進を躊躇し、羽生棋聖に連敗を喫する
[ひと言感想]
棋譜解説によれば、108手目、森内俊之挑戦者が△4六同金に代えて△3七歩成と、信じた入玉の道を脇目も振らず突き進んでいたら、勝負は不明だった、とのこと。
やはり、勝負は、極限状況における着想の実行力、決断力で決まるということなのでしょうが、正直、それらの力が、森内挑戦者は羽生善治棋聖より劣っているとは思えません。
勝利の女神は現代女性を凌ぐ欲張りで(笑)、そのお眼鏡は、凡人には計り知れない広さと深さを要求するに違いありません。
★2014年6月21日催行
http://live.shogi.or.jp/kisei/
http://kifulog.shogi.or.jp/kisei/82_02/
棋譜解説によれば、108手目、森内俊之挑戦者が△4六同金に代えて△3七歩成と、信じた入玉の道を脇目も振らず突き進んでいたら、勝負は不明だった、とのこと。
やはり、勝負は、極限状況における着想の実行力、決断力で決まるということなのでしょうが、正直、それらの力が、森内挑戦者は羽生善治棋聖より劣っているとは思えません。
勝利の女神は現代女性を凌ぐ欲張りで(笑)、そのお眼鏡は、凡人には計り知れない広さと深さを要求するに違いありません。
★2014年6月21日催行
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http://kifulog.shogi.or.jp/kisei/82_02/
【棋譜解説】
106手目△4四玉(※後手森内俊之竜王)
△4四玉は佐藤康九段が大盤解説で候補手の1つに挙げていた手だ。
▲4六歩△3七歩成▲4五歩は△3五玉で糸谷六段は入玉できると自信満々だ。
大盤解説で△4四玉を当てたお客様は6人だった。107手目▲4六歩(※先手羽生善治棋聖)
「森内先生、残り20分です」とモニターから聞こえた。
さて糸谷六段の予想は金を見捨てて△3七歩成だが、森内はどうするのか。
「後手はどこかで決断しないといけませんね」と阿久津八段。<
108手目△4六同金
金を見捨てる順は指しにくかったか。森内は△4六同金と取る。
▲4七歩と打って金を上ずらせるか。▲6三歩成も魅力だ。
※局後の感想※
△4六同金に代えて△3七歩成▲4五歩△3五玉に(1)▲6三歩成△5五角▲6六金△3三角▲3四歩は△4二角で「これじゃあ自信がないです」と羽生。
(2)▲5六金△3六玉▲3八歩△2七玉▲1九金△3八との順は難解。
いずれにしても△4六同金では△3七歩成▲4五歩△3五玉と上を目指す順が優った。△4六同金と取ってからは先手が優勢になった。
この局面で20時30分頃、感想戦は終了した。
※棋譜(↓)のコメント欄から転載
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/85/kisei201406210101.html
105手目▲6四歩に対する広瀬章人八段の解説日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 広瀬章人八段>【105手目】これが一流の勝負術なんですね。角を使わせないぞと。指されてみるとなかなか嫌です。先手陣を攻略しようとなるとまだまだ大変ですね。この手は森内さんも予想していなかったように思えます。この局面で第一感が思いつきません。
2014/06/21 17:26:05