2014年04月18日
【邦画】「男はつらいよ 第14作 寅次郎子守唄」(1974)
[ひと言感想]
幸福な人生とは、今際の際に致命的な後悔を覚えない人生です。
幸福な人生を迎えるには、たしかに寅の言う様に、玉砕覚悟で本心に従順になるのが有効かつ不可欠です。
そして、「当たって砕けろ」の本質は、致命的な後悔の回避です。
人生とは、絶えず諦めを積極的に重ね、後悔の根絶に腐心する道程かもしれません。
幸福な人生とは、今際の際に致命的な後悔を覚えない人生です。
幸福な人生を迎えるには、たしかに寅の言う様に、玉砕覚悟で本心に従順になるのが有効かつ不可欠です。
そして、「当たって砕けろ」の本質は、致命的な後悔の回避です。
人生とは、絶えず諦めを積極的に重ね、後悔の根絶に腐心する道程かもしれません。
【寅次郎(演:渥美清さん)】
(京子さんに)今度会った時には、こうも言おう、ああも言おうって、頭の中で色々思い巡らしてはいるが、いざ惚れた女にばったり出会った時に、まるでオシになった様に、何にも喋れなくなることがある。
それは、よーくわかる。
だがな、青年、お前はその口をチャックしたまま、好きでもないお多福と所帯を持って、尻に敷かれて、ガキの5人もヒリ出してだ、どん底の生活に喘いで一家心中をしようとするその時に、「ああ、もしかして京子さんは、この俺が好きではなかったのか」。
そう思った時、お前どうする?
いくら後悔しても、もう遅いんだぞ。
【弥太郎(演:上条恒彦さん)】
じゃあ、寅さん、一体、僕にどうしろって言うんですか?
【寅次郎】
思い切って、何でも言ったらいいさ。
「惚れています」とか、「好きです」とか。
【弥太郎】
そしたら、どうなりますかねえ?
【寅次郎】
断わられるのに決まっている。
【弥太郎】
なんだ・・・
【寅次郎】
しかし、無駄ではないんだ。
お前がそれで諦めることができるから。
な。
また、別の角度のお多福を探し求めて行けばいいんだ。
わかったか、青年。