【邦画】「男はつらいよ 第18作 寅次郎純情詩集」(1976)【TBSラジオ】「久米宏 ラジオなんですけど/オープニングトーク」久米宏さん

2014年03月24日

【IT/経営】「顧客を売り場に直送する/ビッグデータがお金に変わる仕組み」西田宗千佳さん

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要は、人々は他のサービスを知らないのだ。電子書籍サービスを比較検討する人は多くない。多くの人の場合、「アマゾンなら知っているが、他のものはよくわからない」というのが実情だろう。

(中略)

こうした現実はなぜ生まれてしまうのか。

筆者の結論は、そもそも「ネットで選ぶ」という行為を、人は楽しんでいないのではないか・・・ということだ。店を切り換えたりなにかを探したりするのが面倒だとすれば、店は「欲しいモノが見つけやすくて、いつも使っている」ところ一つでいい。使い慣れたところなら信頼感もある。

店のバラエティは「視界の広さ」につながる、といってもいい。そこでいろいろな商品や情報に触れられることが、新しい発想を生み出す。しかし、特定の店しか使わないなら、そういう形は生まれない。

(中略)

その上で、メディア系企業に次のような助言を与えている。

「ブロックバスター戦略(ヒットが見込めるものに注力すること)は継続する」
「ニッチ商品がヒットするチャンスはさらに下がる」
「オンラインでの露出を増やし、単体商品でなく、商品ポートフォリオ全体での需要を、主力商品を軸に押し上げること」

この3つはまさに、今挙げた「オンラインコンテンツのジレンマ」の解決策そのものといえる。

その背景にはネットというメディアの「無限の広さを持つのに視界は狭い」という性質を考えると、いろいろ納得できる。

たしかに、インターネットの性質は「無限の広さを持つのに視界は狭い」。
しかし、これは、インターネットの性質でもあるが、その使い手である人間の性質でもあるのではないか。
恋愛が専ら学校や職場を起点にするのは、「異性市場(笑)は無限の広さを持つのに自分の視界は狭いから」、即ち、「豊穣かつ未知の異性市場を幅広く見るのが恐ろしく、また、面倒だから」ではないか。

この先、インターネットより優れたツールは必ず出現するだろう。
しかし、「馬鹿に刃物」と言う様に、ツールの効用は、詰まる所使い手の志と知見で決まる。
得(チャンス)より損(リスク)を過剰評価し、可能性のある新しい行動より知れている旧来行動を選好する、肝心の人間の本性が旧態依然なら、その多くは無駄に違いない。







kimio_memo at 07:31│Comments(0) 書籍 

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【邦画】「男はつらいよ 第18作 寅次郎純情詩集」(1976)【TBSラジオ】「久米宏 ラジオなんですけど/オープニングトーク」久米宏さん