2013年05月11日
【自戦記】「第71名人戦B級2組順位戦〔第6譜▲杉本昌隆七段△豊島将之七段〕気持ちのよい手順」豊島将之さん
夜戦に入り、ここからは体力も重要だ。
あるとき、自分の敗局を分析したのだが、もし体力が無尽蔵にあって、頭の回転がもっと速ければ負け将棋の半分は勝っているという結論に達した。
いろいろ試したが、頭の回転を速める方法は、なかなか見つからない。
体力の方は、半年前からジムに通っていて、すこしずつだが効果が感じられるので続けようと思っている。
豊島将之七段が敗因を体力と思考速度にまで深く遡って分析しているばかりか、それらへの対策を実際に試行錯誤していることに感心した。
やはり、若手のトッププレイヤーは、かくして経験の量の少なさを質で補っている。
しかも、彼らは、経験の量の少なさを決断の良さとして有効活用している。
彼らが、経験の量ばかりを頼りにし、敗因の分析と対策を等閑にしているオヤジプレイヤー(笑)を軽々負かすのは当然だ。
そして、たしかに体力こそ、全ての敗因のボトルネックだ。
実行力が低下するのは勿論、思考速度が低下するのは、根気と集中力の減退もさることながら、根源的には体力の減退が大きい。
プレイヤー足る者、老若男女問わず、体力の減退に絶えず抗わなければいけない。
★2013年5月9日付毎日新聞夕刊将棋欄
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