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2013年01月17日

【BS11】「本格報道INsideOUT/中曽根康弘元首相が語る2013日本国家の設計図」中曽根康弘さん

【松田喬和(毎日新聞論説委員)さん】
結局、野田政権は、政権を担当した経験が無いことによってですね、やっぱりそういう(=政治家レベルでない重層的な関係性を外国と構築する)知恵っていうのが無かったみたいに思うんですよ。

【中曽根康弘さん】
まあ志が無い、と。
それから、人材を見ていない、と。
やっぱり総理になったら、与野党の人材を見渡して、或いは、学者の世界を見渡して、「イザとなったら、この人を使おう」と、そういう腹の中で決めていくのが、まあ総理の心構えですよ。
だけど、そういうのが見えませんね。

【松田さん】
志っていうのは、何ですか?

【中曽根さん】
(田中角栄前総理の懐刀と言われた)後藤田(正晴)さんを(官房長官に)使うっていうのは、かなり神経を使ったことなんですよ。
内務省では私より先輩ですしね、内務省では威張っていた人ですからね(笑)。
それを、今度は自分の部下の様にして使うわけですから、後藤田さんには失礼かもしれませんがね。
しかし、「国家のためには働いてくれ」と、そういう意味で敢えて使ったわけです。
しかし、ご本人も偉いもんでね、一所懸命やってくれましたね。

【松田さん】
そうですね。
後藤田さんもですね、世間的に向かうとですね「中曽根総理」と言うし、我々番記者については「中曽根さん」と言ってたりしましたね。
しかし、世間向けには必ず「(中曽根)総理」として立てるということは、忘れなかったですね。

【中曽根さん】
そうです。
後藤田さんという人柄を見ておって、そして、まあ「この人ならやれる」と。「俺の言うことも聞いてくれる」と、そういう自信を持ってやったことですからね。
やっぱり、総理になったら、「人材をよく見てる」というのが、一番大きな仕事ですね。

(中略)

やっぱり、総理の力によるんですよね。
ですから、先輩であろうが、偉い人であろうが、自分が総理になった以上は、国家の為に使うと、また、使わしてもらうと、本人はそのつもりで総理に仕えると、そういう人間でなければ、選びませんね。
だから、偉い人であっても、先輩であっても、イザという時にはそうなってくれる人だという人材だと見込まなきゃできないし、そういう人間でなければ選べない。
やっぱり、「人間を見抜く」というのが、総理の一番の仕事ですね。

成る程、たしかに総理大臣は、日本株式会社の社長であり、「日本はいかにあるべきか」という志を持つことが欠かせない
しかし、トップマネジメントの社長が一人で頑張っても、できることは知れている。
よって、総理大臣は、志の達成へ向け、「誰をいかに使うべきか」絶えず考えることも欠かせず、そして、それには、社員である国民を人材として広くあまねく注視する必要があるのだ。
私は、マネージャーが「人を使って仕事を為す人」であるのを、改めて思い知った。


【松田さん】
サミットなんか行って、キリスト教文明下の首脳たちと会っている時には、伝えられるもんですか。

【中曽根さん】
伝えられますね。
特に発言の内容を、単に外務省や役人の作った言葉じゃなくて、自分の言葉で話しをすると。
それから、コーヒータイムがあって、立ち話をする時その時にやはり哲学が出てくるわけですよ。
だから、その深さというもので、相手が先ずこっちを見ているわけだ。
こっちも、向こうの相手の大きさを見ているわけだ。
だからコーヒーブレイクというのは、非常に大事な時間でもある。

【松田さん】
でも、それを持たない人にとっては、怖い時間ですよね。

【中曽根さん】
怖い時間です。

【松田さん】
だってシナリオが無いわけですからね。

【中曽根さん】
そうです、そうです。

私は、自動車メーカーで系列販売会社の経営指導をする業務に就いて早々、先輩からこう忠告された。
「酒には気をつけろ」。
要するに、会食は業務上不可避だが、酔って醜態を晒したり、余計なことを言い易く、要注意だ、ということだ。
これは全くその通りで、取引先である販社の人は、とりわけ信頼関係を構築するまで、酒を飲んでも酔わず(←酔わない飲み方しかしない)、私の実力と人間性を冷静に値踏みしていた。
しかし、逆に冷静に値踏みされている分、自分に確固たる哲学と物分りある情意があれば、相手を短時間で引き込むことができた。
だから、私にとって会食は、要注意の場であると共に、貴重な説得の場だった。

中曽根さんにとってサミットでのコーヒーブレイクが非常に大事な時間だったのも、本質的には同様に違いない。
例えば、「社会は自由であるべきだ」という志が「人間は自由に生きるべし」という哲学に基づいている様に、「志がある」ということは「哲学がある」ということだ。
中曽根さんは、首相を目指していた当時、首相になったらやりたいことを大学ノートに書き留めていたという。
深遠なる志と哲学の持ち主の中曽根さんにとってシナリオの無いコーヒーブレイクは、お手の物であると共に、貴重な折衝の場だったに違いない。



★2013年1月1日放送分
http://www.bs11.jp/news/59/#pastlineup



青山常運歩 中曽根康弘対談集
中曽根 康弘
毎日新聞社
2012-10-31




kimio_memo at 07:59│Comments(0)TrackBack(0) テレビ 

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