【BSTBS】「みんな子どもだった/11月ゲスト原田美枝子さん第1話」原田美枝子さん【NHK】[ETV特集「原田正純 水俣 未来への遺産」]原田正純さん

2012年11月28日

【NHK】「大滝秀治さんを偲んで/オールドフレンド(ゲスト解説)」西田敏行さん、奈良岡朋子さん

【西田敏行さん】
(大滝秀治さんは)台詞をですね本当に、しっかりと咀嚼して、言葉にお出しになるので〔・・・〕本当に聞き手として(心の中に)入ってくるんですよね。
だから、それに対するリアクションも、段々段々自分の中では予測できないような高揚感が生まれてきて、大滝さんと一緒に芝居をさせていただくと、なんかこっちも良くなるっていうか、大滝さんの相手をさせてもらった役者さんもぐーんと良くなるっていうか〔・・・〕よくわかるでしょ、台詞が。
(心に)届くでしょ。
やっぱり、人間と話しているっていう音で聞こえてきますよね。

【奈良岡朋子さん】
役者って台詞のやり取りっていうのは、キャッチボールじゃないですか。
いい球放られれば、受け取る方も受け取り易い。
だから、どんな球が来ても、またそれを上手く受けとめなきゃならないっていう、そういうキャッチボールの面白さ、楽しさっていうようなことは、二人でもって、「楽しいなあ!」って言って、やってましたけどね。

【桜井洋子アナ】
そういう意味では、大滝さんが拘って、とにかく大事にしていたモノっていうのでしょうかしらね、舞台の上で、それは何だと思われますか?

【奈良岡さん】
いつもひたむきでしたね。
で、嘘をつかない、自分で役に対して嘘をつかない。
だから、どれを見ても、丸ごと大滝秀治がそこに存在している。
だけど、それは、役名が違うだけで、大滝自身の嘘偽りの演じる技なんていうモノは感じさせない。
説得力、自分が舞台に居るだけで存在感、そういうモノをお客さまに感じて欲しいっていうのは、まあ役者誰でもそうですけどね、みんなそうですけどね。

(中略)

(※奈良岡さん以下劇団員さんの寄せ書きに対する大滝さんの返信)
「暑中御見舞有難う
猛暑の中、舞台御苦労様です。
僕は舞台をおりた事、恥ずかしく口惜しい。
一日も早く元気になりたい。
有難うございました。
順天堂病院
八月三日
大滝秀治」

(中略)

【桜井アナ】
今、改めて声をかけるとしたら・・・

【奈良岡さん】
まあ、私も年ですからね。
で、いつも舞台で、私は旅が多いですから、いつかまたどっかで会えるっていう気持ちですね。
今言える言葉っていうのは、「また会いましょう、その内」っていう感じですね。
なんか、旅にちょっと遠い旅に行ってると思えば、会えなくてもね。
まあ、「目から去れば、心から去る」って言うけど、心からは去らない人だから。
そういう友だちが持てて同志が出会うことができてよかったっていう風に思っています。

過日、妻が「要約力」という本を読んでいたので、内容を要約してもらった。(笑)
「たしかに、予備校が出している小論文の書き方を学ぶなどすれば、要約力は向上できなくもない。
しかし、それで向上する要約力は小手先を超えず、そのアウトプットは浅薄で使えない。
それより、問題意識を不断に持って公私に励む。
そして、新たな問題に出遭ったら、必ず自問自答する。
かくして自分の内面を絶えず高めることこそ、要約力の向上の王道である」。
以上が、妻の要約の要約だが(笑)、異論はない。

たしかに、要約はアウトプットの手段に過ぎず、アウトプットが浅薄で使えなければ意味が無い。
「濃密で使える」アウトプットには「濃密で使える」要約が不可欠であり、それにはインプットを適切に遂行すること、即ち、対象の事物を主体的かつ十二分に咀嚼し、しかと自分の身にすること、が不可欠だ。
演技は俳優にとってアウトプットだが、大滝秀治さんの名演が事前の周到な台詞の咀嚼に依拠していた旨の西田敏行さんのお話は、成る程かつ尤もに感じた。

また、「演技は役者間の『キャッチボール』であり、『いい球を放られれば、受け取る方も受け取り易い』」との奈良岡朋子さんのお話も、成る程かつ尤もに感じた。
本事項は、役者に限らず、あらゆるビジネスマンにも通じよう。
兎に角先ず、自分が、先述の周到な準備を絶やさず、「いい球」を放ろうと試みることが、自分は勿論、相手共々最善かつ最高なのだ。
「相手から『いい球』が返ってこない」。
「相手といい『キャッチボール』ができない」。
「昨今いい『キャッチボール』をめっきり見かけない」。
この旨嘆くビジネスマンは少なくないが、それは天に向かって唾を吐く様なものだ。

それと、奈良岡さんのお話では、終始、大滝さんのことを「大滝」と、敬称を略し、凛と呼称なさっていたことに感動した。
その呼称は、奈良岡さんと大滝さんが互いに同志と、否、戦友と自覚なさっていた証左に他ならない。
無二の戦友に敬称は不要であり、そもそも無粋だ。
敬称不要の戦友を持てた大滝さんは、奈良岡さんと劇団員に宛てた最後の手紙から些少の悔いは窺えるが、大きな悔い無く「ちょっと遠い旅」に行かれたのではないか。



★2012年10月28日放送分
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2012/121028.html







タンポポ<Blu-ray>
出演:宮本信子、山崎努、安岡力也、渡辺謙、役所広司、加藤嘉、大滝秀治
監督:伊丹十三 
東宝
2011-11-25




kimio_memo at 07:35│Comments(0) テレビ 

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