2011年12月22日
【人生】「仕事ができる人は、「負け方」がうまい」宋文洲さん
P28
誰でも簡単に手にすることのできる小さな得(あるいはズル)は毒薬です。
この毒薬が心を害し、成功への執念を蝕むのです。
リピート客に依存できないのが流しのタクシーですから、ドライバーは客に気を遣っても走賃は増えません。
しかし、キャンディーを用意して親切に接客するドライバーは、例外なく平均より二割以上も多く収入を得ています。
先にも述べましたが、彼らが二度と会わない乗客に親切にするのは自分のためです。
自分の心の太鼓を叩き続け、プロとしてプライドを呼び覚ましているのです。
私は「損をして得を取る」との言い方には賛成できません。
損と得が交換できると思わないからです。
誰もが手にできる得を人に譲ったり、誰からも責められないことではあってもズルを避けたりすることは、損得を交換するためでもなく、道徳のためでもありません。
自分のプライドと自信のためです。
プライドと自信を持ち続ける人は、成功しないはずがありません。
不遜ながら、私も「キャンディーを不断に用意している」(笑)、即ち、「最善努力を不断に励行している」つもりだが、それが「プロとしてプライドを呼び覚ましている」自覚は無かった。
私が自覚していたのは、「最善努力を断たない」ということだ。
なぜなら、最善努力は習性だからだ。
習性として不断に励行している間は、自然に行なわれるが、一旦断ってしまうと、不自然に行なわれる。
それは、励行ではなく苦行であり、成果もたかが知れる。
ただ、宋文洲さんのお考えは、言われてみるとその通りだ。
たしかに、「最善努力を不断に励行している」という自覚は、最善努力を習性とするプロフェショナルである最高の自負だ。
成果は、習性と自負に依存する。
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