【朝日be】〔「羽生を震わせた男」の勝負勘〕渡辺明さん【野球】「野村克也解体新書」江本孟紀さん

2011年09月17日

【NHK教育】「NHK杯テレビ将棋トーナメント」畠山鎮七段

【畠山鎮七段】
(※対局前の「今日(の対局)はどんな所に注目して欲しいですか?」の問いに)谷川(浩司)先生には九年間、去年の秋まで研究会で教わっていたんですけど、それから自分は更に強くなっているんで、力まずにそれが出せたらいいな、と思っております。

(中略)

【内藤國雄九段(解説)】
(※畠山七段が優勢の最終局面において)この間ね、なでしこジャパンの試合を観ましてね、全然関心が無かったんだけど、ドイツに勝ってからワーってきましたよね。
あれを観てね、思ったんですけど、物凄い平素の努力からね、チーム全体の闘志がわいてね、その溢れる闘志がね、勝負の女神の心を動かしたなあというね、強運というもののもとは闘志であるというね、だから、勝負で一番必要なのは闘志であるというね、一番当たり前のことを私は忘れとったんですね、他の色んなことを考えてね。
そうじゃない。
「勝ちたい」という、これが基本なんですね、勝負はね。
だから、これを畠山七段が勝つとすれば、「勝ちたい」という気持ちが(谷川九段より)彼の方が強かったんです。
「負けたくない」っていうね。

対局前の畠山鎮七段のインタビューコメントに感動した。
解説棋士の内藤國雄九段は、「『力まずにいきたい』と言ってたが、既に力んでいるのではないか(→大丈夫か)?」との旨、否定的な印象を吐露なさっていたが、私は真逆だった。
17世永世名人兼現役A級棋士であり、かつ、長年同じ研究会で直接的ならびに間接的に教示を仰いだで谷川浩司九段に対し、「今の自分はあなたが知っている私より格段に強い」旨、対局を前に、落ち着いたしっかりとした口調で喧嘩を吹っかけた、もとい(笑)、明言なさったからだ。

内藤さんは、変わり身が早いのか(笑)、終局直前、この明言を「闘志」と表し、一番の勝因と評しておられたが、今度は私も同感だった。(笑)
そして、強靭な「闘志」が、「負けたくない」という不敗の精神に立脚していることも。
畠山さんの勝利は、「有言実行」、それも強靭な「闘志」に基づく「有言実行」の成果に違いない。



★2011年9月4日放映分
http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/kifu/sgs.cgi?d=20110904



kimio_memo at 08:24│Comments(0) テレビ 

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