2011年09月01日
【NHK】「ディープ・ピープル/ものまねタレント」コロッケさん
【ミラクルひかるさん】
若い頃の方が、やっぱり似てたな、とかってないですか?
【コロッケさん】
こういうと終わっちゃう話なんだけど、俺は(そもそも)「似せよう」って思ってないからね。
(中略)
物真似はね、大きく分けると、コピー派とパロディ派に分かれるのね。
だから、どっちを目指すかだよ。
ただ、長年、色んな方を見てると、コピー派を目指してしまうと、ある時、ちょっと似てなかったりした時に、周りのお客さんって勝手に、「あれ、似てないじゃん、これ。あれ、じゃ、他も本当は似てないんじゃない?」とか、すごいね、恐ろしい状況に陥るんですよ。
「あれ?」みたいな。
ただ、その代わり、パロディー派っていうのは、最初から似てないと、最初から蹴られる場合があるんだよね。
「ふざけ過ぎ」とか、「何やってんの」みたいな。
「気に食わない」とかね。
言い換えれば、コピー派は「技術至上主義」で、パロディ派は「面白至上主義」であろう。
「自分はパロディ派を志向している(=コピー派を志向していない)」というコロッケさんのお考え(=戦略)は、成る程かつ賢明に感じた。
たしかに、コロッケさんが仰った「コピー技術の日々のバラツキ」は、コピー派を志向する上でリスクになろう。
しかし、リスクなら、これよりも、「来るべきより優れたコピー技術者の出現」や「高技術の果ての本物への回帰」の方が、余程リスクになるのではないか。
お客さまが物真似を見る根源的ニーズは、「面白い」という感情(変化)だ。
お客さまは、芝居と同様、物真似を観て「面白い」と感じるのは本望だが、「上手い」と感じるのは本望ではない。
コロッケさんが戦略的にパロディ派を志向なさっているのは、コピー派を志向するリスクもさることながら、物真似に対するお客さまの根源的ニーズを重要視、最重視なさってのことに違いない。
コロッケさんが、30年もの長きに渡り、物真似タレントとしてトップクラスに君臨なさっている道理が伺えた気がした。
★2011年7月11日放映分
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/log/case110711/index.html