【大和証券】「第5回大和証券杯ネット将棋最強戦決勝戦▲村山慈明五段△菅井竜也四段」深浦康市九段【BSTBS】「スポーツ偉人列伝/津田恒美」紀藤真琴さん

2011年08月23日

【観戦記】「第70期名人戦A級順位戦〔第5局の6▲羽生善治王座△三浦弘行八段〕深夜の感想戦」上地隆蔵さん

終局時刻は日付が変わって午前0時46分。
その後感想戦はみっちりと行われた。
特に80手目周辺の終盤の局面が熱心に調べられた。
羽生(善治)は何度も「大変」や「難しい」という言葉を口にした。
謙遜ではなく、将棋の本質を熟知した羽生ならではの本心だろう。
三浦(弘行)は「こちらの攻めが細かったからずっと自信がなかった」とポツリ。
最後は互いに押し黙り、周囲の関係者も疲れた顔をし始めたところで、羽生が感想戦の終了を切り出した。
時計を見ると、午前2時半だった。

対局の開始時刻は午前10時であっただろうから、昼食と夕食の休憩は経ているものの、羽生善治ニ冠と三浦弘行八段は、終局時点で約15時間座り続けたわけだ。
で、感想戦が終了したのが2時半だったわけだから、羽生さんと三浦さんは、そこからさらに約2時間座り続けたわけだ。
言うまでもなく、羽生さんと三浦さんは、ただ座り続けておられたのではなく、ひたすら考えておられたわけだ。
羽生さんと三浦さんは、最後は互いに押し黙ってしまわれたようだが、終了をすぐに切り出せなかったところから、考える余地と力を残しておられたに違いない。
月並みな感想ではあるが、いかに生業とはいえ、かくも長時間考え続けられるプロ棋士の気力と体力、そして、納得への拘りには、驚愕と感心以外ない。



★2011年8月23日付毎日新聞朝刊将棋欄
http://mainichi.jp/enta/shougi/



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