2011年08月10日
【NHK】「向田邦子没後30年“阿修羅のごとく”(第一話/ゲスト解説)」いしだあゆみさん
(自分にとっての向田邦子さんの存在をひと言で言うと)「怖いお姉ちゃん」。
怖かったです。
怖い・・・そうですね、「怖い」ってことは「優しい」ですよね。
「あゆみちゃんね、『騒々しい』のと『元気』なのとは違うわよ。『暗い』っていうのと『静かな』っていうのは違うわよ」って。
違いますよね。
「暗いドラマ」、「静かなドラマ」、今みんな一緒になってますよね。
で、「元気」なんじゃなくて、「騒々しい」って。
それは向田さんがいつも仰ってましたね、「それは、あゆみちゃん、履き違えちゃ駄目」って。
「あゆみちゃんのは、『元気』じゃなくて『騒々しい』」って。
(今)時々、自己嫌悪に陥る時(が)あるんですよ、やっぱり。
「今日こんなこと言っちゃったな」とか、「こんなにはしゃぎ過ぎちゃったな」とか。
その時に、ふっと、そういう何かバイブル的なことが、スースーいっぱい出て来ますね。
(向田さん、その節は)ありがとうございました。
(年を重ねると、段々そのあたりの重みが)わかってくるんですよね。
でも、わかった頃には遅いんですよね。
(※対談相手は桜井洋子アナ)
そう、「(表面の)怖いお姉ちゃん」は「優しいお姉ちゃん」なのだ。
「(表面だけ)優しいお姉ちゃん」こそ、「怖いお姉ちゃん」なのだ。
表面や外面に惑わされず、絶えず本質を洞察しなければいけない。
wikipediaによれば、向田邦子さんは、亡き父と同じ、昭和四年のお生まれとのこと。
ただ、父は、向田さんとは異なり、終生、本質を洞察できなかった。
田嶋華子さんが仰った「命は長さではないと思う」の一節を思い出した。
★2011年7月17日放送分
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2011/110717.html
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