2011年06月17日
【BSNHK】「近代中国に君臨した女たち/江青 マダム毛沢東の孤独と欲望」夏木マリさん
女優って二つのタイプがあると思うんですよ。
一つは、「役に近づいていく人」。
あとは、「自分に役を近づける人」。
で、あたしは後者なんだけど、何か与えられた戯曲で、与えられた演出で、何かやっている内に、「あたし、この台詞言いたくない」とかね、そういうの出てくるわけですよ、すごく傲慢なんだけど。
で、それを着々とやって成功する女優さんも居るんだけど、江青は後者で、「自分の方に役を近づける」とか、「自分のメッセージを言いたい」とか、そういうのは、(「人形の家(作:イプセン)」の)ノラを演った時の一個だけですよね、成功した演劇がね。
あの(役を演じた)時に、「ちょっと気持ちいいかも!」(って自分で思ったのではないか)。
共産党として何か褒められて、(新聞では)激評も出たし。
「人形の家」のキャラクター(ノラ)が彼女の資質にピッタリ当ったんだと思う。
(中略)
そういうのあるんですよ、一生の内一本位そういうの。
「これ、あたしかも!」みたいな役が(自分と)重なる時が」。
夏木さんがおっしゃっていた「女優の二つのタイプ」はなるほどだが、これは女優に限った話ではないだろう。
たとえば、この話を本質的に理解できれば、「やりたい仕事ではないから」と言って、入社早々会社を辞めたり、就職浪人をしたりするのがいかに不賢明であるかがわかるはずだ。
「人は人生という舞台を生きる役者である」と言われる。
そして、人はみな、「自分はどんな役を演じるべきか」、「自分はどんな役者になるべきか」悩む。
しかし、これらの悩みは、まず真摯に、立てる舞台に立ち、演じられる役を演じ切ってみれば、ほぼ解消しているはずだ。
それはそうと、夏木マリさんはいい。(笑)
おっしゃる言葉が、みなとても聞き応えがあり、納得させられる。
きっと、人生を本当に真剣に生きてこられたのだろう。
「顔がいいだけの女(優)」が多い中、夏木マリさんは大変貴重だ(→叶うものなら、一度食事をご一緒したいw)。
★2011年5月26日放映分
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110526-10-28014