2020年12月

2020年12月16日

【洋画】「沈黙 -サイレンス/Silence」(2016)

[ひと言感想]
私が入学した大学はキリスト教のそれで、「キリスト教概論」が必修科目だった。
私は信者ではなかったが、当時主人公と同様の問題意識を抱き、担当教授に以下の旨噛み付いた、もとい(笑)、個別質問したことがある。
「神が実際に存在するなら、なぜ実際、不条理かつ不可抗力の辛苦から信者を救わないのか」。
記憶が正しければ(笑)、教授の回答は以下の旨である。
「個人の辛苦は、理由の如何を問わず全人類的、全宇宙的に見れば目くそ鼻くそ、かつ、知れており、神に個別救済されるべきものではない」。
若い私は当然得心できず、更に反駁したが(笑)、老成の境に入り始めた今、成る程言い得て妙に思う(し、こんな無礼かつ屁理屈屋の私に上から二番目の「A」の履修成績を恵んだ教授に最敬礼するばかりである)。
そうである。
人生を切り開くのは自助努力以外なく、そのモチベーションとシステムは、人生と同様「いろいろ」在って然るべきである。


沈黙-サイレンス- [DVD]
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形
監督:マーティン・スコセッシ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2017-08-02


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kimio_memo at 07:00|PermalinkComments(0) 映画 

2020年12月15日

【洋画】「アンカーウーマン/Up Close & Personal」(1996)

[ひと言感想]
成る程、「一人前になる」とは、先ず「『自分以外の誰か』になりたい願望」に気づき、取り下げること。
そして、自分の言葉を持ち、その責任を負うこと、である。
人は、人が一人前になる手助けをし、自ら助かる。
「嫌われ覚悟」の手助けこそ、人に有用なモノはない。


アンカーウーマン [DVD]
出演:ロバート・レッドフォード、ミシェル・ファイファー
監督:ジョン・アヴネット
東芝デジタルフロンティア
1998-09-25

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kimio_memo at 06:49|PermalinkComments(0) 映画 

2020年12月14日

【洋画】「スティング/The Sting」(1973)

[ひと言感想]
人を騙すのが悪事なのは確かだが、凡そ騙す方にも、騙される方にも相応の訳がある。
どんな人も、本当に騙しにかかられたら逃げられない。
平生大事なのは、最悪騙されても良いと思える人とだけ付き合うことである。


スティング [Blu-ray]
出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
ジェネオン・ユニバーサル
2013-02-20




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2020年12月09日

【洋画】「マッドマックス 怒りのデス・ロード/Mad Max: Fury Road」(2015)

[ひと言感想]
たしかに、「逃げるが勝ち」の有効性は限定的である。
結局、臭い匂いは「直に」元から絶たなきゃ駄目である。


マッドマックス 怒りのデス・ロード [DVD]
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース・バーン
監督:ジョージ・ミラー
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2016-04-20




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2020年12月08日

【邦画】「絶唱」(1975)

[ひと言感想]
仕組みを憎んで人を憎まず」。
順吉が小雪を愛したのは、先ず小雪のこうした達観、ならびに、それを育んだ自助の日々に誰より敬意を覚えたからだろう。
愛情の深さと持続性は敬意に依存する。


絶唱 [DVD]
出演:山口百恵、三浦友和、大和田伸也、初井言榮、辰巳柳太郎
監督:西河克己
ホリプロ
2015-01-06


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2020年12月04日

【洋画】「カリートの道/Carlito's Way」(1993)

[ひと言感想]
人が本当に改心するのは、自分の為ではなく誰が為である。
誰が為を痛感して初めて、これまでの自分、事情と決別できるのである。
人の本望は、掛け替えのない誰が為に生き、かつ、死ぬことである。


カリートの道 スペシャル・エディション [DVD]
出演:アル・パチーノ、ペネロープ・アン・ミラー、ショーン・ペン
監督:ブライアン・デ・パルマ
ジェネオン・ユニバーサル
2012-04-13




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