2019年07月
2019年07月24日
【邦画】「万引き家族/Shoplifters」(2018)
[ひと言感想]
彼らが本物の家族以上に家族だったのは、互いを「食い物」にし、かつ、承知していたからだろう。
「ともあれ、自分を拾ってくれて、迎え入れてくれて、あり難い」と。
家族の大敵は「後ろめたさ」の否定、綺麗事である。
続きを読む
彼らが本物の家族以上に家族だったのは、互いを「食い物」にし、かつ、承知していたからだろう。
「ともあれ、自分を拾ってくれて、迎え入れてくれて、あり難い」と。
家族の大敵は「後ろめたさ」の否定、綺麗事である。
続きを読む
2019年07月19日
【洋画】「ヘッドライト/Des Gens Sans Importance」(1956)
[ひと言感想]
原題の直訳は「しがない人々」だという。
「しがない人」はなぜ、しがないのか。
「出会い頭」と「捌け口」が人生の過半だからである。
彼らはなぜ、「出会い頭」と「捌け口」に人生を投じるのか。
リソースが全面的かつ持続的に欠乏し、八方塞がりの精神状態だから、挙句、それらに「救い」を求めるほか着想し得ないから、である。
「しがない人」に必要なのは刹那の「救い」ではなく、「絶望しないこと」である。
彼らがしがないのは、ある意味社会や運命の悪戯ではあるが、稀少なリソースを回収可能な希望に賭けなかった意味で自業自得である。
原題の直訳は「しがない人々」だという。
「しがない人」はなぜ、しがないのか。
「出会い頭」と「捌け口」が人生の過半だからである。
彼らはなぜ、「出会い頭」と「捌け口」に人生を投じるのか。
リソースが全面的かつ持続的に欠乏し、八方塞がりの精神状態だから、挙句、それらに「救い」を求めるほか着想し得ないから、である。
「しがない人」に必要なのは刹那の「救い」ではなく、「絶望しないこと」である。
彼らがしがないのは、ある意味社会や運命の悪戯ではあるが、稀少なリソースを回収可能な希望に賭けなかった意味で自業自得である。
出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
株式会社アネック
2016-07-21