2016年10月

2016年10月28日

【洋画】「アルマゲドン/Armageddon」(1998)

[ひと言感想]
A・Jが内心ハリーを尊敬していたのは、恋人の父だからでも、勤務先の上司(経営者)だからでもなく、天職の兄貴分だからだろう。
弟分の兄貴分への敵意は、基本、敵わぬ腕前と男気に対する嫉妬だが、尊敬の裏返しでもある。
オトコは所詮、兄貴分を求めるガキである。(笑)
オトコにとって天職との、更には、兄貴分との巡り会いは本望であり、運を使い果たしても本望に違いない。


アルマゲドン [Blu-ray]
出演:ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ビリー・ボブ・ソーントン
監督:マイケル・ベイ 
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2011-08-03




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2016年10月26日

【洋画】「マグノリアの花たち/Steel Magnolias」(1989)

[ひと言感想]
流れゆく日常の非日常に敏感になり、その一つ一つを丁寧に自分事(⇔他人事)化する。
この積み重ねの果実が、幸福な、否、不幸でない人生なのだろう。
女が男より敏感なのは、誰もが認めるところである。
女が男より長寿かつ笑顔なのは、理の当然である。(笑)


マグノリアの花たち [DVD]
出演:サリー・フィールド、ジュリア・ロバーツ、ドリー・パートン、ダリル・ハンナ、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキス
監督:ハーバート・ロス
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2010-08-25


 

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2016年10月24日

【洋画】「ジャージー・ボーイズ/Jersey Boys」(2014)

[ひと言感想]
兵隊になるか、ヤクザになるか、セレブ(有名人)になるか。
人生の選択肢がこれしか無かった若者が、世界を感動させる音楽と物語を創った。
「巡り会ったヒト、モノ、コトを大事にし、最善を尽くすこと。さすれば、道は開かれん」。
本作品のメッセージの最たるは、やはりこういうことだろう。
人生の選択肢は、与えられた数に絶望するものではなく、開かれる道を信じるものなのだろう。


ジャージー・ボーイズ [DVD]
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ヴィンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン
監督:クリント・イーストウッド 
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-09-02


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2016年10月20日

【洋画】「Godzilla ゴジラ/Godzilla」(2014)

[ひと言感想]
「怪獣王は救世主か?(KING OF THE MONSTERS SAVIOR OF OUR CITY ?)」。
避難所の大スクリーンに流れたこの報道テロップを見、「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」との名言(?・苦笑)を連想すると共に、人間の安直さと身勝手さを再認識した。
たしかに、ゴジラはムートーを倒し、人間は救われたが、それは結果論だ。
ゴジラの本意は、あくまで「天敵の退治」であり、「人間の救出」は含まれない。
ゴジラのの本意を盛るのは、救出直後でもあり分からなくもないが、安直かつ身勝手な思考であるのは間違いない。

そもそもムートーを孵化、脅威化したのは、食料の放射線を不実に与え続けた人間だ。
その人間が、平和の回復を良いことに、自らの不実と責任を棚上げしてくれたゴジラを「救世主」呼ばわりする思考にこそ、人間の安直さと身勝手さに加え、性懲りの無さがうかがえる。


GODZILLA ゴジラ[2014] Blu-ray2枚組
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・クランストン 、渡辺謙、デヴィッド・ストラザーン
監督:ギャレス・エドワーズ 
東宝
2015-02-25




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2016年10月19日

【洋画】「GODZILLA」(1998)

[ひと言感想]
本作品のメッセージの一つは、「問題は、そもそも解決するものではなく、抑止すべきものである」ということだろう。
たしかに、人類連合軍(?・笑)が親ゴジラを仕留め、子ゴジラの殆どを始末したのは歓喜と安堵だが、そもそもゴジラを世に招いたのは人間だ。
ゴジラに限らず、世の問題の殆どは人間の自業自得であり、解決以上に抑止でき、かつ、すべきだ。

メッセージのもう一つは、「一旦招き、顕在化させてしまった問題を根源的に解決するのは、考えるより遥かに難しく、十二分な事後検証が必要である」ということだろう。
一匹の子ゴジラの孵化を許したのは、大勢の子ゴジラと親ゴジラを始末したがゆえの楽観であり、「だろう運転」ならぬ「だろう検証」の帰結だ。
たしかに、楽観は必要「悪」であり、人間は楽観せずに生きられない。
「悪」の致命傷化を抑止する十二分な事後検証が、個人にも社会にも必要だ。


GODZILLA[60周年記念版] [Blu-ray]
出演:マシュー・ブロデリック、マリア・ピティロ、ジャン・レノ
監督:ローランド・エメリッヒ 
東宝
2014-07-16




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2016年10月18日

【第29期竜王戦第一局】渡辺竜王、丸山挑戦者の猛攻に横綱相撲で先勝

[ひと言感想]
丸山忠久挑戦者の飛車切りの猛攻△5六歩(40手目)の一撃でいなした渡辺明竜王は天晴のひと言だが、正直、贈る拍手が弱い。
これは、本来の挑戦者である三浦弘行九段の一件がウヤムヤになりそうだからで、渡辺竜王には申し訳ないのひと言だ。
ファンが見事な棋譜、成果(物)に心底惚れ惚れするのは、それを創り出す人々の人となりに脱帽してのことではないか。


★2016年10月15、16日催行
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/29_01/
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/29/ryuou201610150101.html
http://www.yomiuri.co.jp/culture/igoshougi/ryuoh/20161017-OYT8T50002.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/0efec2bd2221c7585ce839609ab8edf6



kimio_memo at 07:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 将棋タイトル戦 | -竜王戦

2016年10月14日

【洋画】「第9地区/District 9」(2009)

[ひと言感想]
マイナリティで寄る辺のないエイリアンを、マジョリティで先住民(既得権者)の人類は「エビ」と愚弄、差別したが、たとえ彼らの容姿がエビに似ていなくても、また、不細工でなくても、人類は何かしら否定的な理由を見つけ、彼らを愚弄、差別しただろう。
「人」が、貶められる他者を貶め、痛め付けられる他者を痛め付けたがるのは、自分の優位性と有意性を相対的かつ安直に創造、認識したがる本能と、あずかり知らない理由で誕生した自分を肯定し、延命ないし生き残りを図りたがる遺伝子に呪縛されているからだ。
そして、そんな「人」でなくなったからこそ、主人公は最後、かつて痛め付けたエイリアン親子を命懸けで助けたのだろう。
「人」という馬鹿な生き物は、やはり一度自らを失わなければ、馬鹿さに気づかない、己を改められない、呪いを解けない、のだろうか。


第9地区 [DVD]
出演:シャールト・コプリー、ジェイソン・コープ
監督:ニール・ブロムカンプ 
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-11-23




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2016年10月13日

【洋画】「エイリアン4/Alien: Resurrection」(1997)

[ひと言感想]
"I'm sorry"
なぜリブリーは、断末魔を叫ぶニューボーンに自分の非を認めたのか。
彼を、「善意の第三者」ならぬ「善意の第三生物」と認めたからではないか。
自分のあずかり知らない事情で誕生した彼に、同じく自分のあずかり知らない事情でクローン再生した自分を重ね、そして、遺伝子という、同じく自分のあずかり知らない事情で彼を抹殺せんとする自分を認めたからではないか。
我々は、絶えず留意する必要がある。
自分のあずかり知らない否定的な事情は、他者からすれば更にあずかり知らない否定的な事情なのだ、と。


エイリアン4 [DVD]
出演:シガーニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー
監督:ジャン=ピエール・ジュネ 
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)
2012-07-18




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2016年10月12日

【洋画】「エイリアン3/Alien³」(1992)

〔ひと言感想〕
リプリーの最期は、「自己犠牲」ではなく、「自己責任」を果たしたというのが本当だろう。
我々皆、他者と共生すべき社会人で、自分の事情で他者の人生をフイにしてはならないからだ。
自分の被った不条理、不本意を他者へ波及させるのは、挙句、善意の第三者を不幸の道連れにするのは、最低最悪の社会人だ。


エイリアン3 [DVD]
出演:シガーニー・ウィーバー、チャールズ・ダンス、チャールズ・S・ダットン、ランス・ヘンリクセン
監督:デイビッド・フィンチャー 
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)
2012-07-18




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2016年10月11日

【邦画】「3-4x10月/Boiling Point」(1990)

[ひと言感想]
人は自覚した使命や運命のためなら、死ぬこともやぶさかでないのだろう。
よく言う「引っ込みがつかない」というのは、プライドの問題より、使命感や運命感の問題なのかもしれない。
人生とは、規定した未来をなぞる営みかもしれない。


3-4x10月 [DVD]
出演:柳ユーレイ、石田ゆり子、ダンカン、ガダルカナル・タカ、井川比佐志、豊川悦司、渡嘉敷勝男、ビートたけし
監督:北野武 
バンダイビジュアル
2007-10-26




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2016年10月07日

【第64期王座戦第三局】羽生王座、糸谷挑戦者をストレートで負かし5連覇、タイトル通算97期

[ひと言感想]
本局は前例があるようだが、基本、「獣道(⇔高速道)」に基づく「力将棋(⇔研究将棋)」だ。
それは、定跡の確立されていない「型破り」な将棋で、「自由」を信条とする糸谷哲郎挑戦者の真骨頂が発揮されて然るべきだったが、完全には至らなかった。
私は、糸谷ヲタとしてこの原因、並びに、三連敗ストレート負けの原因を妄想するに、七年前、同様に羽生善治王座に三連敗ストレート負けを喫した、同じ森門下である山崎隆之八段の、実力に不似合い過ぎる直近実績の原因を重ね、挙句、「普通人化」ないし「常識人化」に行き着いた。
彼らが以前滅法強かったのは、両者共滅法「変人」ないし「非常識人」で、他の棋士と異なる思考態度を選好し、「自由」で「型破り」な将棋を伸び伸びと悪びれず指していたからだ。
たしかに、誰しも実績者に成れば、人前に出る機会が激増し、空気を読みかつ他者に迎合する技を会得する必要があるが、それで独自の思考態度が「普通」、「常識」化してしまい、肝心の強み(≒競合優位)を失っては元も子もない。
持続的な実績者は「変わり者」であって然るべきであり、我々凡人はそれを肯定する必要がある。
私は、元来の羽生ヲタ(笑)としては、羽生王座の5連覇とタイトル獲得通算100期二向聴(笑)に拍手喝采するばかりだが、糸谷ヲタとしては、ダニーの「変わり者」とタイトル復位を願うばかりだ。


★2016年10月4日催行
http://live.shogi.or.jp/ouza/
http://kifulog.shogi.or.jp/ouza/64_03/
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/64/ouza201610040101.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08009080U6A001C1CR8000/ (魚拓



kimio_memo at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 将棋タイトル戦 | -王座戦