2016年03月
2016年03月30日
【邦画】「ペコロスの母に会いに行く」(2013)
[ひと言感想]
過日知ったのだが、今「初恋の人を探す」サービスがあり、その利用者は専らオトコだという。
オンナの利用が少ないのは、過去の恋愛の管理法の違いのせいで、オトコが「フォルダー化」し、ある意味ストックしておく(笑)一方、オンナは「上書き」し、無かったことにしてしまうからだという。
言われてみれば成る程で、どうりでオトコは元カノの不幸が見過ごせない訳だが(笑)、「フォルダー化」の本質は未練だろう。
オンナが元カレに未練を残さないのは、村上龍の言う通り、オトコは結局消耗品だからだろう。(笑)
人間の生を最後まで支え、励ますのは、オトコもオンナも未練かもしれない。
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過日知ったのだが、今「初恋の人を探す」サービスがあり、その利用者は専らオトコだという。
オンナの利用が少ないのは、過去の恋愛の管理法の違いのせいで、オトコが「フォルダー化」し、ある意味ストックしておく(笑)一方、オンナは「上書き」し、無かったことにしてしまうからだという。
言われてみれば成る程で、どうりでオトコは元カノの不幸が見過ごせない訳だが(笑)、「フォルダー化」の本質は未練だろう。
オンナが元カレに未練を残さないのは、村上龍の言う通り、オトコは結局消耗品だからだろう。(笑)
そして、だからこそオンナは、兄弟姉妹や親友には、それもとりわけ不本意に死に別れた彼らには未練を残し、たとえ認知症で自我が危うくなろうと、何かにつけ彼らを眼前に呼び戻し、安堵するのだろう。
人間の生を最後まで支え、励ますのは、オトコもオンナも未練かもしれない。
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2016年03月29日
2016年03月24日
【第41期棋王戦第四局】渡辺棋王、一分将棋で「同志」佐藤挑戦者の正解手を封じ、四連覇
〔ひと言感想〕
「なぜ駄目(だったの)か?代わりに、どうしたら良い(良かったの)か?」
とかくロジックと感情を入り乱れさせてしまう日本の会社、否、日本人の多くはこのやり取りを酷く嫌うが、少なくとも渡辺明棋王と佐藤天彦挑戦者の二人に限っては、嫌いでないのはなく好物(笑)、更には得意に違いない。
そして、だからこそ二人は、ポスト羽生世代で図抜けているに違いない。
タイトルの行方が決した直後というのに、直前まで二人はそれに全てを賭けていたというのに、こうして仲良く(笑)このやり取りの虜になっているのだから。
「本意、不本意の別なく、訪れた結果を只管合理的、理性的に解析し、敗着と正解手、最善手を共に導き出す」。
そんな本当の意味で「話せる」好敵手は同志であり、また、正に親友である。
同志という親友は、情け容赦ない競争社会を生き抜く、とりわけ有効かつ掛け替えのない励みであり、また、助けである。
二人のまたのタイトル戦を願ってやまない。
★2016年3月21日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_04/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603210101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/04859ec5605db27e3ec0c4a2decd14b2
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「なぜ駄目(だったの)か?代わりに、どうしたら良い(良かったの)か?」
とかくロジックと感情を入り乱れさせてしまう日本の会社、否、日本人の多くはこのやり取りを酷く嫌うが、少なくとも渡辺明棋王と佐藤天彦挑戦者の二人に限っては、嫌いでないのはなく好物(笑)、更には得意に違いない。
そして、だからこそ二人は、ポスト羽生世代で図抜けているに違いない。
タイトルの行方が決した直後というのに、直前まで二人はそれに全てを賭けていたというのに、こうして仲良く(笑)このやり取りの虜になっているのだから。
「本意、不本意の別なく、訪れた結果を只管合理的、理性的に解析し、敗着と正解手、最善手を共に導き出す」。
そんな本当の意味で「話せる」好敵手は同志であり、また、正に親友である。
同志という親友は、情け容赦ない競争社会を生き抜く、とりわけ有効かつ掛け替えのない励みであり、また、助けである。
二人のまたのタイトル戦を願ってやまない。
★2016年3月21日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_04/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603210101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/04859ec5605db27e3ec0c4a2decd14b2
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2016年03月23日
【第65期王将戦/第六局】郷田王将、羽生「最強」挑戦者を下し初防衛、新世界へ
[ひと言感想]
郷田真隆王将のタイトル防衛は今回が初めてという。
言われてみれば成る程だが、以前渡辺明二冠も防衛の難しさを以下の旨論じており、郷田王将もさぞ嬉しく、また、さぞ自信を深めたに違いない。
「防衛は傍目で見るより容易ではない。たしかに、防衛に必要な勝率は挑戦権獲得に必要なそれよりも低くて良いが、タイトル保持者も所詮人間、好調のまま防衛戦を迎えられるとは限らない。しかし、挑戦者は確実に高勝率で上り調子、絶好調である」。
実績を獲得することで向上する自信、実力の源が未知の境地への到達感なら、実績を維持することで向上するそれらの源は、好不調の世界からの訣別感かもしれない。
新世界に突入した郷田王将の新たな活躍を期待したい。(敬礼)
★2016年3月18、19日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/65_06/
http://mainichi.jp/oshosen-kifu/160318.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/20/kiji/K20160320012244390.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/20/kiji/K20160320012244400.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/21/kiji/K20160321012250660.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/26/kiji/K20160326012283090.html
郷田真隆王将のタイトル防衛は今回が初めてという。
言われてみれば成る程だが、以前渡辺明二冠も防衛の難しさを以下の旨論じており、郷田王将もさぞ嬉しく、また、さぞ自信を深めたに違いない。
「防衛は傍目で見るより容易ではない。たしかに、防衛に必要な勝率は挑戦権獲得に必要なそれよりも低くて良いが、タイトル保持者も所詮人間、好調のまま防衛戦を迎えられるとは限らない。しかし、挑戦者は確実に高勝率で上り調子、絶好調である」。
実績を獲得することで向上する自信、実力の源が未知の境地への到達感なら、実績を維持することで向上するそれらの源は、好不調の世界からの訣別感かもしれない。
新世界に突入した郷田王将の新たな活躍を期待したい。(敬礼)
★2016年3月18、19日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/65_06/
http://mainichi.jp/oshosen-kifu/160318.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/20/kiji/K20160320012244390.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/20/kiji/K20160320012244400.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/21/kiji/K20160321012250660.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/26/kiji/K20160326012283090.html
2016年03月18日
【合作】「ヴァンパイア/Vampire」(2012)
[ひと言感想]
サイモン(演:ケヴィン・ゼガーズさん)は本当にヴァンパイアだったのか。
真相は不明だが、サイモンが血に「救い」を見出していたのは確かだろう。
犯罪を自覚しながら、入手した血を飲んでは吐き続けたのも、また、ヴァンパイアを自覚しながら、自殺未遂の教え子(演:蒼井優さん)へ輸血を拒まなかったのも、その為だろう。
なぜ、サイモンは血に「救い」を見出したのか。
はたまた、なぜ、そこまで「救い」を求めたのか。
これらの真相も不明だが、この誤解と狂信が、結果的に遠回りになったものの、サイモンに正解と自己肯定を恵んだのは確かだろう。
誤解と遠回りは、正解と自己肯定に至る、唯一ではないが、敢行に足る確かな道なのかもしれない。
サイモン(演:ケヴィン・ゼガーズさん)は本当にヴァンパイアだったのか。
真相は不明だが、サイモンが血に「救い」を見出していたのは確かだろう。
犯罪を自覚しながら、入手した血を飲んでは吐き続けたのも、また、ヴァンパイアを自覚しながら、自殺未遂の教え子(演:蒼井優さん)へ輸血を拒まなかったのも、その為だろう。
なぜ、サイモンは血に「救い」を見出したのか。
はたまた、なぜ、そこまで「救い」を求めたのか。
これらの真相も不明だが、この誤解と狂信が、結果的に遠回りになったものの、サイモンに正解と自己肯定を恵んだのは確かだろう。
誤解と遠回りは、正解と自己肯定に至る、唯一ではないが、敢行に足る確かな道なのかもしれない。
2016年03月17日
2016年03月16日
【第65期王将戦/第五局】郷田王将、羽生挑戦者の予定戦法を受け止め、防衛に王手
[ひと言感想]
羽生善治挑戦者は、四年ぶりに四間飛車を繰り出すも負かされ、カド番に追い込まれたが、失着が64手目の△7七角成で、正解手が△5五歩だったと分かると、納得した心情態度を露わにし、以降の変化に触れず感想戦を終えたという。
やはり、実力者が実力者足り得るのは、失敗の検証を絶やさないこと、即ち、失敗の原因と正解を特定し、納得を図る癖を絶やさないこと、が大きいに違いない。
実力とは、失敗を正視した数と精神力の掛け算かもしれない。
★2016年3月13、14日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/65_05/
http://mainichi.jp/oshosen-kifu/160313.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/15/kiji/K20160315012216340.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/16/kiji/K20160316012220240.html
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羽生善治挑戦者は、四年ぶりに四間飛車を繰り出すも負かされ、カド番に追い込まれたが、失着が64手目の△7七角成で、正解手が△5五歩だったと分かると、納得した心情態度を露わにし、以降の変化に触れず感想戦を終えたという。
やはり、実力者が実力者足り得るのは、失敗の検証を絶やさないこと、即ち、失敗の原因と正解を特定し、納得を図る癖を絶やさないこと、が大きいに違いない。
実力とは、失敗を正視した数と精神力の掛け算かもしれない。
★2016年3月13、14日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/65_05/
http://mainichi.jp/oshosen-kifu/160313.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/15/kiji/K20160315012216340.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/03/16/kiji/K20160316012220240.html
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2016年03月14日
2016年03月11日
2016年03月10日
【洋画】「エネミー・オブ・アメリカ/Enemy of the State」(1998)
[ひと言感想]
夫婦間の「監視」が「セックス」というのは言い得て妙だ。
たしかにセックスは、伴侶の心身がリアルタイムで肌理解、かつ、拘束できる。(笑)
そして、セックスの切れ目が縁の切れ目に成り得る(笑)ように、でき得る社会監視の切れ目は安寧秩序の切れ目に成り得る。
切れ目の欲求が人間の性であるように、リスクの軽視も人間の性なのだろう。
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夫婦間の「監視」が「セックス」というのは言い得て妙だ。
たしかにセックスは、伴侶の心身がリアルタイムで肌理解、かつ、拘束できる。(笑)
そして、セックスの切れ目が縁の切れ目に成り得る(笑)ように、でき得る社会監視の切れ目は安寧秩序の切れ目に成り得る。
切れ目の欲求が人間の性であるように、リスクの軽視も人間の性なのだろう。
出演:ウィル・スミス、ジョン・ヴォイト、ジーン・ハックマン
監督:トニー・スコット
監督:トニー・スコット
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
2004-04-23
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2016年03月09日
【第41期棋王戦第三局】渡辺棋王、「我慢の一手」で佐藤挑戦者に逆転、防衛に王手
〔ひと言感想〕
勝負の分水嶺は80手目、渡辺明棋王の△8三銀打だったようだが、真のそれは、その前の66手目、△5二歩ではないか。
たしかに、佐藤天彦挑戦者もツイートで述懐しているように、それでも形勢は挑戦者に傾いたままだったが、この手は、将来の、5筋の歩攻めの楽しみを諦め、角取りを「耐える」だけの正に「我慢の一手」で、勝利を宿命付けられたプロにとって本来「指せない手」だ。
実際、阿久津主税八段もその旨ニコ生で解説し、予想手から除外していたが、それでも渡辺棋王は指した。
渡辺棋王の「我慢の一手」の我慢力、即ち、正確冷静な状況判断力と最善努力力がこの△5二歩に具現し、勝利の可能性を残したこと、絶やさなかったことが、後に逆転を呼び込んだのではないか。
「残すべき可能性を飽くまでも残し、絶やさない」。
勝利とは、この一点に全身全霊を正確冷静に捧げた恵みかもしれない。
★2016年3月6日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603060101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/29e2df0053d75e8ecd88c5d376352ae9
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勝負の分水嶺は80手目、渡辺明棋王の△8三銀打だったようだが、真のそれは、その前の66手目、△5二歩ではないか。
たしかに、佐藤天彦挑戦者もツイートで述懐しているように、それでも形勢は挑戦者に傾いたままだったが、この手は、将来の、5筋の歩攻めの楽しみを諦め、角取りを「耐える」だけの正に「我慢の一手」で、勝利を宿命付けられたプロにとって本来「指せない手」だ。
実際、阿久津主税八段もその旨ニコ生で解説し、予想手から除外していたが、それでも渡辺棋王は指した。
渡辺棋王の「我慢の一手」の我慢力、即ち、正確冷静な状況判断力と最善努力力がこの△5二歩に具現し、勝利の可能性を残したこと、絶やさなかったことが、後に逆転を呼び込んだのではないか。
「残すべき可能性を飽くまでも残し、絶やさない」。
勝利とは、この一点に全身全霊を正確冷静に捧げた恵みかもしれない。
★2016年3月6日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/41_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603060101.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/29e2df0053d75e8ecd88c5d376352ae9
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