2015年04月
2015年04月30日
【洋画】「レ・ミゼラブル/Les Misérables」(2012)
[ひと言感想]
なぜ私たちは、人生の歯車は狂うものなのに、人を許せないのか。
主因は、自我が過剰で、人を愛せないからなのでしょう。
「誰かを愛することは、神様のお側に居ること」。
ファンティーヌとバルジャンと司教は、最後にこう言いました。
人を愛するには、人を許すには、自分を絶対者の配下と認識し、過剰な自我と決別するのが良いのでしょう。
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なぜ私たちは、人生の歯車は狂うものなのに、人を許せないのか。
主因は、自我が過剰で、人を愛せないからなのでしょう。
「誰かを愛することは、神様のお側に居ること」。
ファンティーヌとバルジャンと司教は、最後にこう言いました。
人を愛するには、人を許すには、自分を絶対者の配下と認識し、過剰な自我と決別するのが良いのでしょう。
出演:ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ
監督:トム・フーパー
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
監督:トム・フーパー
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2018-03-27
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2015年04月28日
【邦画】「婚期」(1961)
[ひと言感想]
世の中には、意味や意義を突き詰めない方が幸せなこと、ないし、突き詰めてはいけないことがあり、結婚はその最たるなのでしょう。
結婚は、男女の異なる資質とニーズを社会的に補う試みに過ぎず、その決心と持続の真意は、外からは勿論、中から見ても不明しきりで丁度良いのでしょう。(笑)
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世の中には、意味や意義を突き詰めない方が幸せなこと、ないし、突き詰めてはいけないことがあり、結婚はその最たるなのでしょう。
結婚は、男女の異なる資質とニーズを社会的に補う試みに過ぎず、その決心と持続の真意は、外からは勿論、中から見ても不明しきりで丁度良いのでしょう。(笑)
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2015年04月27日
【第73期名人戦/第二局】羽生名人、好機を急所で逸し、女神の笑みを行方挑戦者に譲る
[ひと言感想]
本局は、下手の横好きの私には理解不能な遅々とした進行でしたが、その分、開戦即終盤となりました。
そして、羽生善治名人が好機を二度逸し、勝利の女神は行方尚史挑戦者に微笑みました。
勿論、行方挑戦者も好機を逸しているのでしょうが、急所で逸したのは羽生名人の方だったのでしょう。
下手の私、本局の教えを「上手の手から水が漏れる」ではなく、「下手の手から水がダダ漏れ」とする所存です。(苦笑)
★2015年4月22、23日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/etc/73/150422.html
http://mainichi.jp/feature/news/20150424k0000m040056000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH4R2RNRH4RUCVL009.html
https://plus.google.com/photos/104086542955423361492/albums/6141235490225972209?authkey=CMaw9LrBifieGg
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10206496417631988.1073741931.1316444751&type=1&l=f4f984d401
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本局は、下手の横好きの私には理解不能な遅々とした進行でしたが、その分、開戦即終盤となりました。
そして、羽生善治名人が好機を二度逸し、勝利の女神は行方尚史挑戦者に微笑みました。
勿論、行方挑戦者も好機を逸しているのでしょうが、急所で逸したのは羽生名人の方だったのでしょう。
下手の私、本局の教えを「上手の手から水が漏れる」ではなく、「下手の手から水がダダ漏れ」とする所存です。(苦笑)
★2015年4月22、23日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/etc/73/150422.html
http://mainichi.jp/feature/news/20150424k0000m040056000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH4R2RNRH4RUCVL009.html
https://plus.google.com/photos/104086542955423361492/albums/6141235490225972209?authkey=CMaw9LrBifieGg
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2015年04月23日
2015年04月22日
【野球】「エキストラ・イニングス 僕の野球論」松井秀喜さん
P133
第30回 最後の球団レイズ
(前略)
契約チームが決まらずに開幕後も個人で練習を続けていた(20)12年、僕はシーズン途中からレイズに加わった。当時チームを率いていたのはジョー・マドン監督(カブス監督)だ。ペンシルベニア州の名門大の出身で多趣味。元捕手だがメジャー経験はなく、大学時代はフットボール部で先発QBを務めたこともある、とにかく野球も私生活も全て楽しもうという姿勢が見えた。
クラブハウスに張り出されるメンバー表には哲学者の名言などが毎日書かれている。そうかと思うと試合前の監督室からは大音量のロックが聞こえ、試合後はその部屋でワインをたしなむ姿も。年に1度か2度、移動日の服装を指定するのも監督の遊びで、12年には「全身白」というのがあった。もちろん僕も白ずくめで遠征に行った。
試合では外野を2人にする極端な守備シフトや、08年にレンジャーズ戦で見せた満塁での敬遠四球など大胆さが注目された。マドン監督には、何事もやってみなければ分からないという気概をいつも感じた。
策士のイメージで語られることが多い。ただ、打つ手は決して誰もが考えつかない策ではない。考えついても普通は実行できない事をやってのけるのがすごいところだ。奇抜と見られることをいとわない。野球の采配でタブーに挑むことも楽しみのうちなのだろう。
(中略)
12年7月24日夜、オリオールズ戦で滞在していたボルティモのホテルでマドン監督の部屋に呼ばれた。戦力外というチームの方針を伝えられたのだが、冷たい通告をされたとは感じなかった。
「ヒデキがどのような道を選択しても俺は応援している」と前向きな言葉で僕にエールを送ってくれた。思うような成績を残せずシーズン半ばで退団することになったが、レイズとマドン監督には感謝している。
「ヒデキがどのような道を選択しても俺は応援している」。
ジョー・マドン監督はこう、松井秀喜選手にハートフルなエールを添えて戦力外通知をしたが、これは本音だろうか。
それとも、単なる美辞麗句や綺麗事、或いは、訴訟対策だろうか。
勿論、答えはマドン監督にしか分からないが、本音、もしくは、限りなく本音に近い、のだろう。
なぜか。
もし後者の類なら、松井選手はこうして改まって本件に謝辞を述べないだろう。
松井選手は他チームでも戦力外通知を複数回受けており、マドン監督のこのエールが本音か否かは判別できるだろう。
では、なぜ、マドン監督は、悪い言い方で言えば「用済み」の松井選手に、こうしたハートフルなエールを本音で送ったのか。
私は主因を二つ考える。
一つは、「用済み」の評価はあくまで現時点でのそれだから、だ。
チームの第一命題は「生き残ること」だ。
そのため、チームリーダーは、リソースを絶えず最適化する必要があり、既存メンバーの戦力外通知と新メンバーのリクルートが欠かせない。
将来、松井選手をまたリクルートする可能性はゼロではないし、実際、メジャーリーグに限らず、有効人材の流動と非幽閉が当然かつ旺盛な外資系企業では、そうした「再リクルート」と「出戻り」が珍しくない。
もう一つは、「用済み」の評価はあくまで現時点での、それもメジャーリーグビジネスでのそれだけだから、だ。
実際、松井選手も本書の冒頭で以下述べており、マドン監督を野球人としてだけでなく一個人として終生尊敬するだろう。
P9
本書のテーマの一つは、目標に向かう過程だと思う。物事に真っすぐ向き合う人がいつも成功するとは限らない。だが取り組み自体ができない人はたいてい何をやっても駄目だと思うし、才能だけで成功してもその後に落とし穴がいくらでもある。野球と同じで勉強でも仕事でも失敗はあるだろう。もしそこで駄目だったとしても、取り組みが確かなら、本人に分からない別のところで成功に近づいているのだと僕は考える。この本を手にした人には、そういうことを信じてほしい。
「相思相愛」ならぬ「相思相敬」のマドン監督と松井選手のこと、グラウンドを超えて再合流する日も十二分にあるだろう。
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2015年04月21日
【邦画】「龍三と七人の子分たち」(2015)
[ひと言感想]
不肖私、ジジイに片足突っ込んでみて(笑)一つ言えるのは、「世直し」を声高に叫ぶ人ほど、怪しく、不実な人は居ない、ということ。
「世直し」は懸命の「自分直し」、或いは、「身内直し」の結果論であり、そうした輩は、浄水器をエサに羽布団を売る(笑)人と同様、スルーするが勝ちです。
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不肖私、ジジイに片足突っ込んでみて(笑)一つ言えるのは、「世直し」を声高に叫ぶ人ほど、怪しく、不実な人は居ない、ということ。
「世直し」は懸命の「自分直し」、或いは、「身内直し」の結果論であり、そうした輩は、浄水器をエサに羽布団を売る(笑)人と同様、スルーするが勝ちです。
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2015年04月17日
【邦画】「男はつらいよ 第15作 寅次郎相合い傘」(1975)
[ひと言感想]
「テメエの面なんか、二度と見たくねえやい」。
寅次郎はリリーに正論で窘められ、悔しさいっぱいでこう捨て台詞を吐いてもなお、リリーが雨に濡れて帰ってくるのを気に病み、一人傘をさして柴又駅に向かいました。
そんな寅次郎を、リリーは改札を出るや否や見つけ、満面の笑みを浮かべては、一目散に駆け寄りました。
生涯の伴侶の条件は、正論で喧嘩でき、かつ、それを根に持たない、道理と変わり身の速さ、そして、人としての詰まらなくなさ、かもしれません。
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「テメエの面なんか、二度と見たくねえやい」。
寅次郎はリリーに正論で窘められ、悔しさいっぱいでこう捨て台詞を吐いてもなお、リリーが雨に濡れて帰ってくるのを気に病み、一人傘をさして柴又駅に向かいました。
そんな寅次郎を、リリーは改札を出るや否や見つけ、満面の笑みを浮かべては、一目散に駆け寄りました。
生涯の伴侶の条件は、正論で喧嘩でき、かつ、それを根に持たない、道理と変わり身の速さ、そして、人としての詰まらなくなさ、かもしれません。
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2015年04月16日
【邦画】「キツツキと雨」(2012)
[ひと言感想]
成る程、クルマが路面を適切に捉えるのに、車体とタイヤの間にショックアブソーバーを挟み込むように、人が他人を素直に理解するには、間に別の他人を挟み込むのが有効なのでしょう。
また、人が自分事を素直に受容するには、間に他人(事)を挟み込むのが有効であり、身内に優しくなるには、先ず縁者の他人に優しくなるのが有効なのでしょう。
ともあれ、映画監督に限らず、リーダーの神輿は「乗るもの」、「担がれるもの」ではなく、「座り込むもの」かもしれません。
それも、同志特製の移動困難な切り株椅子で。(笑)
成る程、クルマが路面を適切に捉えるのに、車体とタイヤの間にショックアブソーバーを挟み込むように、人が他人を素直に理解するには、間に別の他人を挟み込むのが有効なのでしょう。
また、人が自分事を素直に受容するには、間に他人(事)を挟み込むのが有効であり、身内に優しくなるには、先ず縁者の他人に優しくなるのが有効なのでしょう。
ともあれ、映画監督に限らず、リーダーの神輿は「乗るもの」、「担がれるもの」ではなく、「座り込むもの」かもしれません。
それも、同志特製の移動困難な切り株椅子で。(笑)
2015年04月15日
【邦画】「カラスの親指 by rule of CROW's thumb」(2012)
[ひと言感想]
人生に浮き沈みがあって当然、かつ、丁度良いように、人も適宜騙し、騙されて丁度良いのでしょう。
「嘘も方便」なように、「詐欺も方便」なのでしょう。
それもとりわけ、人を蘇生し、また、自ら蘇生するには。
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人生に浮き沈みがあって当然、かつ、丁度良いように、人も適宜騙し、騙されて丁度良いのでしょう。
「嘘も方便」なように、「詐欺も方便」なのでしょう。
それもとりわけ、人を蘇生し、また、自ら蘇生するには。
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2015年04月13日
【日中合作】「単騎、千里を走る。」(2005)
[ひと言感想]
人はみな、無意識に仮面をかぶるものなのでしょう。
そして、自分を亡くし、他者を鏡に思い起こすものなのでしょう。
人が人に出会うのは、自分に会うため、更には、自分のすべきことを見極めるため、かもしれません。
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人はみな、無意識に仮面をかぶるものなのでしょう。
そして、自分を亡くし、他者を鏡に思い起こすものなのでしょう。
人が人に出会うのは、自分に会うため、更には、自分のすべきことを見極めるため、かもしれません。
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2015年04月10日
【第73期名人戦/第一局】羽生名人、「貫禄」かつ名人戦史上最短手数で緒戦を制する
[ひと言感想]
「これでは話にならない。もっとましな将棋を指します」。
解説の森下卓九段曰く、行方尚史挑戦者を名人戦史上最短手数(60手)で投了させ、こう無念の捨て台詞を吐かせたのは、羽生善治名人の「貫禄」とのこと。
貫禄の真髄は、相手に無言で絶望と戦意喪失を強いることなのでしょうが、その肝は不甲斐なさの指摘かもしれません。
★2015年4月8、9日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/etc/73/150408.html
http://mainichi.jp/feature/news/20150410k0000m040021000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH492ST6H49UCVL005.html
https://plus.google.com/photos/104086542955423361492/albums/6136043799858091665?authkey=CNXu8-WWxIzWUw
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10206389680003614.1073741928.1316444751&type=1&l=8b9312485c
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「これでは話にならない。もっとましな将棋を指します」。
解説の森下卓九段曰く、行方尚史挑戦者を名人戦史上最短手数(60手)で投了させ、こう無念の捨て台詞を吐かせたのは、羽生善治名人の「貫禄」とのこと。
貫禄の真髄は、相手に無言で絶望と戦意喪失を強いることなのでしょうが、その肝は不甲斐なさの指摘かもしれません。
★2015年4月8、9日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/
http://mainichi.jp/feature/shougi/meijinsen/etc/73/150408.html
http://mainichi.jp/feature/news/20150410k0000m040021000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH492ST6H49UCVL005.html
https://plus.google.com/photos/104086542955423361492/albums/6136043799858091665?authkey=CNXu8-WWxIzWUw
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10206389680003614.1073741928.1316444751&type=1&l=8b9312485c
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2015年04月09日
【邦画】「男はつらいよ 第13作 寅次郎恋やつれ」(1974)
[ひと言感想]
自分を振り返って考えるに、肉親間の愛情の齟齬は血縁の皮肉です。
「血縁に甘えて、意思の疎通と共有を怠った、不本意かつ当然の報い」という訳です。
修吉、歌子親子の涙の和解から気づかされたのは、肉親こそ恥も外聞もない、要らない、ということ。
肉親足る者、「先に話しかけた者勝ち」、そして、「先に謝った者勝ち」に違いありません。
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自分を振り返って考えるに、肉親間の愛情の齟齬は血縁の皮肉です。
「血縁に甘えて、意思の疎通と共有を怠った、不本意かつ当然の報い」という訳です。
修吉、歌子親子の涙の和解から気づかされたのは、肉親こそ恥も外聞もない、要らない、ということ。
肉親足る者、「先に話しかけた者勝ち」、そして、「先に謝った者勝ち」に違いありません。
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2015年04月08日
2015年04月07日
2015年04月06日
2015年04月03日
【邦画】「男はつらいよ 第11作 寅次郎忘れな草」(1973)
[ひと言感想]
寅次郎やリリーに限らず、私たち小市民の生活の多くは、社会全体から見れば、在っても無くてもどうでも良い「アブク」なのでしょう。
とはいえ、人生を、自分を「アブク」と嘆き悲しむだけでは、小市民として名折れです。
私たちが日々励行すべきは、ふと泣き出したり後悔したりしないよう、佐和子の如く(笑)、開き直って最善を尽くすことなのでしょう。
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寅次郎やリリーに限らず、私たち小市民の生活の多くは、社会全体から見れば、在っても無くてもどうでも良い「アブク」なのでしょう。
とはいえ、人生を、自分を「アブク」と嘆き悲しむだけでは、小市民として名折れです。
私たちが日々励行すべきは、ふと泣き出したり後悔したりしないよう、佐和子の如く(笑)、開き直って最善を尽くすことなのでしょう。
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