2014年03月
2014年03月28日
【第63期王将戦/第七局】渡辺王将、決着局を非居飛車のゴキゲン中飛車で勝利、王将位を防衛
〔ひと言感想〕
何より、本来居飛車党の渡辺明王将が、後手番とはいえ、予め決心していたとはいえ、最終の決着局に居飛車ではなくゴキゲン中飛車を採用したのが感心天晴でした。
「慣れ親しんだ戦術、スタイルに執着せず、より主導権(積極性)と可能性が見込める新しいそれらに潔く未来を託す」。
プロフェッショナルが拘るべきは勝負ではなく、プロセスと新境地です。
道理で、強い人は何をやっても強く、また、益々強くなる。
★2014年3月26、27日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_07/
http://mainichi.jp/feature/news/20140328k0000m040024000c.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/1a0dbbef1bef9f46ed03c64de1bfa1a6
続きを読む
何より、本来居飛車党の渡辺明王将が、後手番とはいえ、予め決心していたとはいえ、最終の決着局に居飛車ではなくゴキゲン中飛車を採用したのが感心天晴でした。
「慣れ親しんだ戦術、スタイルに執着せず、より主導権(積極性)と可能性が見込める新しいそれらに潔く未来を託す」。
プロフェッショナルが拘るべきは勝負ではなく、プロセスと新境地です。
道理で、強い人は何をやっても強く、また、益々強くなる。
なかむらたいち@banibanilla昨日ニコ生観ていただいた方、ありがとうございました。王将戦は渡辺王将の防衛となりました。強い人はどのような戦型でも強いですね。
2014/03/27 18:41:57
★2014年3月26、27日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_07/
http://mainichi.jp/feature/news/20140328k0000m040024000c.html
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/1a0dbbef1bef9f46ed03c64de1bfa1a6
続きを読む
2014年03月27日
2014年03月26日
【TBSラジオ】「久米宏 ラジオなんですけど/オープニングトーク」久米宏さん
そもそもあまり気が進まなかったが、過日、二夜連続長時間ドラマ「宮本武蔵」を見た。
気が進まなかった主因は、主役がキムタク(木村拓哉)だったからだ。
熟年の私には、萬屋錦之介が主役の、映画版のそれが依然根強く心の内に残っており、キムタクの武蔵には違和感(≒幻滅危惧)があった。
ともあれ、「この手の名作&リメイクは一応見ておかないと」と観念、決意し、いざ見た訳だが、違和感が助長されることがあった。
それはCMだ。
最近のテレビ番組は、出演者が出演するCMを挿入している場合が多く、御多分にもれず、キムタクはCMにも出演した。
勿論、テレビ局や広告代理店の意図も分からないではない。
しかし、今回の様に、時代劇の主役を、(また、そもそも「名時代劇の主役」&「武蔵の違和感配役」を)CMのカタチで現代の姿格好で改めて見せるのは正に興冷めで、私には違和感の助長以外の何物でもなかった。
先ず、久米宏さんがキムタクの武蔵に違和感を覚え、「宮本武蔵」を見るのを躊躇ったのは成る程だ。
私自身、「蘇る金狼」というと、主人公の朝倉を松田優作が演じた映画版が心の内に完全インプットされており、香取慎吾が演じたテレビドラマ版を見る気がしなかったし、実際一切見なかった。(笑)
ただ、これは生まれた「時代」に依存する所が少なくなく、これ以上は不問とするが(笑)、ともあれ、久米さんが番組内のキムタクのCMに違和感を募らせたのは正に成る程だ。
たしかに、視聴者の番組選択基準の上位は登場人物だ。
ついては、テレビ局が「番組の出演者が出演するCMを積極的に挿入すること」、つまり、テレビ局と広告代理店が「出演者括りで番組とCM(メディア)を売る営業手法」は、基本、視聴者と広告主を共に満足させ、合理的だ。
しかし、それはあくまで「挿入するCMは番組の趣旨や内容の妨げにならない」という必要条件をクリアしての話であり、さもなくば肝心の番組が台無しに成る。
そもそも、民放のテレビ番組は、大雑把に言えばテレビ局と広告代理店の共作、共販物だ。
そして、その直接顧客は広告主の企業だが、最終顧客は企業の対象(潜在)顧客の視聴者だ。
なぜなら、企業がメディアを買うのは、最終的に自社、及び、自社の商品を視聴者に好印象で認知させ、彼らから売上をたてたいからだ。
その視聴者が一番に欲求するのは、当然CMではなく番組を視聴した満足だ。
よって、テレビ局と広告代理店は、直接顧客である企業におもねる、もとい、企業の刹那の満足を重視する余り肝心の番組を台無しにし、視聴者の満足を損ねてはならない。
にもかかわらず、「宮本武蔵」を共作、共販したテレビ朝日といずれかの広告代理店は、この禁を破ってしまった。
「挿入するCMは番組の趣旨や内容の妨げにならない」という必要条件を、或いは、最終顧客である視聴者の目線と満足をないがしろにし、時代劇という番組を出演者繋がりだけで安直に既存のCMと抱き合わせて売ってしまった。
即ち、目先の利益欲しさに、既存の確たる営業手法を単純に採用、実行してしまった。
久米さんが違和感を募らせた無念は、これらの当然の帰結に違いない。
そして、久米さんに違和感を募らせた元凶は、テレビ朝日と某広告代理店の、かつての栄光に胡座をかくも直近の陰りに焦燥する、身勝手で思考停止的かつ刹那的な思考態度、或いは、それを醸成、強化しているマネジメント(業績評価システム)に違いない。
「テレビ離れ」が叫ばれるようになり久しいが、いずれの商品もその「離れ」の元凶は、凡そ競合ないし代替の商品ではなく、企業(売り手)のこうした思考態度とマネジメントだ。
顧客が長年愛用してきた商品を見限り、他の商品に鞍替えする近因の多くは、機能、効用、費用の劣化や見劣りが窺えることだが、遠因の多くは、それらの背後に企業の奢りや怠慢が窺えることだ。
私たちビジネスマンは、自らが売る商品の「離れ」の元凶とその芽を、絶えず外ではなく内に見出さなければいけない。
★2014年3月22日放送分
http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/
※上記内容は全て意訳(私の理解)
続きを読む
2014年03月24日
【IT/経営】「顧客を売り場に直送する/ビッグデータがお金に変わる仕組み」西田宗千佳さん
P123
要は、人々は他のサービスを知らないのだ。電子書籍サービスを比較検討する人は多くない。多くの人の場合、「アマゾンなら知っているが、他のものはよくわからない」というのが実情だろう。
(中略)
こうした現実はなぜ生まれてしまうのか。
筆者の結論は、そもそも「ネットで選ぶ」という行為を、人は楽しんでいないのではないか・・・ということだ。店を切り換えたりなにかを探したりするのが面倒だとすれば、店は「欲しいモノが見つけやすくて、いつも使っている」ところ一つでいい。使い慣れたところなら信頼感もある。
店のバラエティは「視界の広さ」につながる、といってもいい。そこでいろいろな商品や情報に触れられることが、新しい発想を生み出す。しかし、特定の店しか使わないなら、そういう形は生まれない。
(中略)
その上で、メディア系企業に次のような助言を与えている。
「ブロックバスター戦略(ヒットが見込めるものに注力すること)は継続する」
「ニッチ商品がヒットするチャンスはさらに下がる」
「オンラインでの露出を増やし、単体商品でなく、商品ポートフォリオ全体での需要を、主力商品を軸に押し上げること」
この3つはまさに、今挙げた「オンラインコンテンツのジレンマ」の解決策そのものといえる。
その背景にはネットというメディアの「無限の広さを持つのに視界は狭い」という性質を考えると、いろいろ納得できる。
たしかに、インターネットの性質は「無限の広さを持つのに視界は狭い」。
しかし、これは、インターネットの性質でもあるが、その使い手である人間の性質でもあるのではないか。
恋愛が専ら学校や職場を起点にするのは、「異性市場(笑)は無限の広さを持つのに自分の視界は狭いから」、即ち、「豊穣かつ未知の異性市場を幅広く見るのが恐ろしく、また、面倒だから」ではないか。
この先、インターネットより優れたツールは必ず出現するだろう。
しかし、「馬鹿に刃物」と言う様に、ツールの効用は、詰まる所使い手の志と知見で決まる。
得(チャンス)より損(リスク)を過剰評価し、可能性のある新しい行動より知れている旧来行動を選好する、肝心の人間の本性が旧態依然なら、その多くは無駄に違いない。
2014年03月20日
2014年03月19日
【邦画】「劒岳 点の記」(2009)
〔ひと言感想〕
たしかに、私たちが自負すべきは、前人未到の偉業よりそのココロ(=企図&決断)です。
眼前の偉業達成に心奪われ、肝心のココロを忘れては、自分の本分をないがしろにしかねず、また、物事の道理と縁遠くなります。
私たちが持つべきは、威信より矜持です。
ともあれ、先駆者とは、或いは、先人とは、目的地までの「道無き道」を創造した人を言うのでしょう。
彼らが永く称えられるのは、後進に道を拓き、新たな「道無き道」の創造を可能に、また、奨励してくれたからに違いありません。
続きを読む
たしかに、私たちが自負すべきは、前人未到の偉業よりそのココロ(=企図&決断)です。
眼前の偉業達成に心奪われ、肝心のココロを忘れては、自分の本分をないがしろにしかねず、また、物事の道理と縁遠くなります。
私たちが持つべきは、威信より矜持です。
ともあれ、先駆者とは、或いは、先人とは、目的地までの「道無き道」を創造した人を言うのでしょう。
彼らが永く称えられるのは、後進に道を拓き、新たな「道無き道」の創造を可能に、また、奨励してくれたからに違いありません。
続きを読む
2014年03月18日
2014年03月17日
【第39期棋王戦第三局】渡辺棋王、安全勝ちを志向せず、▲3三歩と踏み込み、棋王位を見事防衛
〔ひと言感想〕
正直、渡辺明棋王が本局を勝利、棋王位を防衛したことより、59手目の▲3三歩に感心感動しました。
タイトル防衛に王手をかけた本局、しかも、優勢状況下において、安全勝ちを志向せず、かくして飛車切りの強襲を窺わせて踏み込み、白黒決着付けを先延ばししなかったからです。
たしかに、渡辺棋王はそもそも踏み込み上手で、この手は後に際どさを生みますが、かくして絶えず自分の中から余裕を排除し、最善努力を敢行する思考態度、勝負姿勢は、もし本局を敗戦に導いたとしても、次局の、否、未来の数多の勝利を強く導くに違いありません。
プロフェッショナルとは、安全勝ちの誘惑には強く、未来勝ちの誘惑には滅法弱い、合理と自信溢れるリスクテイカーのことかもしれません。
★2014年3月16日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/39_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/39/kiou201403160101.html
続きを読む
正直、渡辺明棋王が本局を勝利、棋王位を防衛したことより、59手目の▲3三歩に感心感動しました。
タイトル防衛に王手をかけた本局、しかも、優勢状況下において、安全勝ちを志向せず、かくして飛車切りの強襲を窺わせて踏み込み、白黒決着付けを先延ばししなかったからです。
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 塚田泰明九段>【59手目】進行が早いですね。少なくとも渡辺棋王は「私のほうが優勢です」という感じで進めていますね。
2014/03/16 15:18:04
たしかに、渡辺棋王はそもそも踏み込み上手で、この手は後に際どさを生みますが、かくして絶えず自分の中から余裕を排除し、最善努力を敢行する思考態度、勝負姿勢は、もし本局を敗戦に導いたとしても、次局の、否、未来の数多の勝利を強く導くに違いありません。
プロフェッショナルとは、安全勝ちの誘惑には強く、未来勝ちの誘惑には滅法弱い、合理と自信溢れるリスクテイカーのことかもしれません。
★2014年3月16日催行
http://live.shogi.or.jp/kiou/
http://kifulog.shogi.or.jp/kiou/39_03/
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/39/kiou201403160101.html
続きを読む
2014年03月14日
【第63期王将戦/第六局】羽生挑戦者、カド番局で前局の負けた側の戦型を採用し勝利、最終局へ
〔ひと言感想〕
正直、羽生善治挑戦者が勝利したことそのものより、二勝三敗と後が無いカド番局で、前第三局の負けた側の戦型を採用した(正確に言えば、渡辺明王将の誘導に逃げなかった)ことに、感心感動しました。
やはり、プロフェッショナル足る者、敗戦即敗退の極限状況下こそ、「コントロールできない」結果ではなく、「コントロールできる」プロセスに拘り、それを満喫すべし、ということなのでしょう。
羽生さんが「運命は勇者に微笑む」を座右の銘にしている理由が、また一つ解ったような気がしました。
真の勇気とは、ゲンごとには一切目もくれず、できることにのみ面白みとモチベーションの一切を見出す思考決断の源泉かもしれません。
★2014年3月12、13日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_06/
正直、羽生善治挑戦者が勝利したことそのものより、二勝三敗と後が無いカド番局で、前第三局の負けた側の戦型を採用した(正確に言えば、渡辺明王将の誘導に逃げなかった)ことに、感心感動しました。
やはり、プロフェッショナル足る者、敗戦即敗退の極限状況下こそ、「コントロールできない」結果ではなく、「コントロールできる」プロセスに拘り、それを満喫すべし、ということなのでしょう。
羽生さんが「運命は勇者に微笑む」を座右の銘にしている理由が、また一つ解ったような気がしました。
真の勇気とは、ゲンごとには一切目もくれず、できることにのみ面白みとモチベーションの一切を見出す思考決断の源泉かもしれません。
★2014年3月12、13日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_06/
2014年03月13日
2014年03月12日
2014年03月11日
2014年03月10日
【邦画】「東京家族」(2013)
〔ひと言感想〕
人は「間違う」生き物であり、錯覚、誤解、決め付けを免れません。
だからこそ、私たちは、相手をよく見なければいけません。
そして、時に腹を割り、思いの丈をぶつけなければいけません。
相手の真意、本当の値打ちに気づいたら、頭を下げ、友好の意を表明しなければいけません。
指切りの誘いは、友好の意の、最高の態度表明です。
続きを読む
人は「間違う」生き物であり、錯覚、誤解、決め付けを免れません。
だからこそ、私たちは、相手をよく見なければいけません。
そして、時に腹を割り、思いの丈をぶつけなければいけません。
相手の真意、本当の値打ちに気づいたら、頭を下げ、友好の意を表明しなければいけません。
指切りの誘いは、友好の意の、最高の態度表明です。
続きを読む
2014年03月07日
【邦画】「男はつらいよ 第16作 葛飾立志篇」(1975)
〔ひと言感想〕
男女の愛の何たるかを、寅次郎(演:渥美清さん)が田所先生(演:小林桂樹さん)に説教するシーンに泣き笑いしました。
たしかに、物事はよく考えなければ、本質が見えませんが、考え過ぎると、却って本質を見失うもの。
何事も考えないのは問題ですが、考え過ぎても問題であり、男女の愛はその最たるに違いありません。(笑)
続きを読む
男女の愛の何たるかを、寅次郎(演:渥美清さん)が田所先生(演:小林桂樹さん)に説教するシーンに泣き笑いしました。
たしかに、物事はよく考えなければ、本質が見えませんが、考え過ぎると、却って本質を見失うもの。
何事も考えないのは問題ですが、考え過ぎても問題であり、男女の愛はその最たるに違いありません。(笑)
続きを読む
2014年03月06日
【洋画】「インビクタス 負けざる者たち/ Invictus」(2009)
〔ひと言感想〕
たしかに、自分の魂の矛先を指揮するのは自分であり、自分の運命を支配しているのは自分です。
支配者とは指揮官であり、その正体はあるべき矛先に自他の魂を向ける、触発創造者かもしれません。
続きを読む
たしかに、自分の魂の矛先を指揮するのは自分であり、自分の運命を支配しているのは自分です。
支配者とは指揮官であり、その正体はあるべき矛先に自他の魂を向ける、触発創造者かもしれません。
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン
監督:クリント・イーストウッド
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2018-02-17
2014年03月05日
【邦画】「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」(2010)
〔ひと言感想〕
リーダーとフォロワーを分かつ最たるは、非常識な夢を常識的に見、かつ、周囲が見えなくなるまで追い続けられるか否かなのでしょう。
そして、家長の夫は、夢想家であり、かつ、恐妻家である位で丁度良いのでしょう。(笑)
続きを読む
リーダーとフォロワーを分かつ最たるは、非常識な夢を常識的に見、かつ、周囲が見えなくなるまで追い続けられるか否かなのでしょう。
そして、家長の夫は、夢想家であり、かつ、恐妻家である位で丁度良いのでしょう。(笑)
続きを読む