2014年01月
2014年01月31日
【第63期王将戦/第三局】羽生挑戦者、「(余人に)見えないタイミング」で勝負手△3九角を繰り出し、渡辺王将に初勝利
〔ひと言感想〕
羽生善治挑戦者の勝因の一つは64手目の△3九角のようですが、解説の広瀬章人七段曰く、この手と筋(狙い)は元々存在していたものの、このタイミングで繰り出されるのが「見えなかった」とのこと。
そして、実際に繰り出された渡辺明王将曰く、「誤算を直感した」とのこと。
勝負手の要諦は、内容の優位性もさることながら、タイミングと順列、更に、決断の妙にあるのかもしれません。
★2014年1月29、30日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_03/
羽生善治挑戦者の勝因の一つは64手目の△3九角のようですが、解説の広瀬章人七段曰く、この手と筋(狙い)は元々存在していたものの、このタイミングで繰り出されるのが「見えなかった」とのこと。
日本将棋連盟モバイル@shogi_mobile#ShogiLive 広瀬章人七段>【64手目】ん?△3九角。このタイミングでの角打ちは見えないですね。▲3八飛△6六角成▲同金△8四飛▲9五角△7七桂成▲同金△8七歩成▲8四角△7七とのような展開が考えられます。
2014/01/30 11:47:33
そして、実際に繰り出された渡辺明王将曰く、「誤算を直感した」とのこと。
勝負手の要諦は、内容の優位性もさることながら、タイミングと順列、更に、決断の妙にあるのかもしれません。
★2014年1月29、30日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_03/
2014年01月30日
【洋画】「イルカと少年/Dolphin Tale」(2011)
〔ひと言感想〕
たしかに、夢や目標に挫折は欠かせませんが、その決断に至った最善努力は無駄になりません。
決断に至らない単純な諦めは退化を、ひいては、絶望を招きますが、決断に至る最善努力は成果より成長を、更には、希望を約束します。
最善努力の果てに「知れている」と思えた挫折こそ、希望の最たる糧です。
続きを読む
たしかに、夢や目標に挫折は欠かせませんが、その決断に至った最善努力は無駄になりません。
決断に至らない単純な諦めは退化を、ひいては、絶望を招きますが、決断に至る最善努力は成果より成長を、更には、希望を約束します。
最善努力の果てに「知れている」と思えた挫折こそ、希望の最たる糧です。
続きを読む
2014年01月29日
【邦画】「新幹線大爆破」(1975)
〔ひと言感想〕
大瀧詠一さんは「人生は暇つぶし」との名言を遺されましたが、主人公の沖田と共犯の古賀は「人生は敗者復活戦」と言いたかったのかもしれません。
たしかに、見苦しく、敗者に思えて仕方ないのは、他人よりも遥かに自分自身です。
自分自身の見苦しさから解放されたら、それだけで人生は本望かもしれません。
続きを読む
大瀧詠一さんは「人生は暇つぶし」との名言を遺されましたが、主人公の沖田と共犯の古賀は「人生は敗者復活戦」と言いたかったのかもしれません。
たしかに、見苦しく、敗者に思えて仕方ないのは、他人よりも遥かに自分自身です。
自分自身の見苦しさから解放されたら、それだけで人生は本望かもしれません。
続きを読む
2014年01月28日
【洋画】「明りを灯す人/The Light Thief」(2010)
〔ひと言感想〕
人や社会を明るくするのは、いずれの世も少しの知恵、そして、後世と未来の嘱望に基づく、自己犠牲を厭わぬ馬鹿力なのでしょう。
後世と未来に残すべきは、金よりも、仕事よりも、人よりも、良心かもしれません。
続きを読む
人や社会を明るくするのは、いずれの世も少しの知恵、そして、後世と未来の嘱望に基づく、自己犠牲を厭わぬ馬鹿力なのでしょう。
後世と未来に残すべきは、金よりも、仕事よりも、人よりも、良心かもしれません。
続きを読む
2014年01月27日
【邦画】「父と暮せば」(2004)
2014年01月24日
【人事/経営】「アメリカ企業には就業規則がない: グローバル人事「違い」のマネジメント」鈴木雅一さん
〔ひと言感想〕
「会社は、全ての従業員に『フェア』足れ。
上司は、部下との個別合意に勤しむべし」。
鈴木雅一さんの本主張は尤もであり、とりわけ意義共々再認識させられたが、このグローバル人事の根本概念、及び、常識が日本の会社で依然非常識なのは、経営者の多くが過去の各種の貯金と雇用の非流動性に甘え、「阿吽の呼吸」を改めないからだ。
経営者足る者、甘えの蜜月は凡そ不意に終わること、並びに、甘えのしっぺ返しは倍返しが通例なことを忘れてはならない。
同時に、従業員足る物、会社の本質は対象顧客向けの価値提供装置であること、並びに、就労の最大恩典は独自価値創造の能力開発機会であることを忘れてはならない。
「会社は、全ての従業員に『フェア』足れ。
上司は、部下との個別合意に勤しむべし」。
鈴木雅一さんの本主張は尤もであり、とりわけ意義共々再認識させられたが、このグローバル人事の根本概念、及び、常識が日本の会社で依然非常識なのは、経営者の多くが過去の各種の貯金と雇用の非流動性に甘え、「阿吽の呼吸」を改めないからだ。
経営者足る者、甘えの蜜月は凡そ不意に終わること、並びに、甘えのしっぺ返しは倍返しが通例なことを忘れてはならない。
同時に、従業員足る物、会社の本質は対象顧客向けの価値提供装置であること、並びに、就労の最大恩典は独自価値創造の能力開発機会であることを忘れてはならない。
2014年01月23日
2014年01月22日
【演劇】「頭痛 肩こり 樋口一葉」
〔ひと言感想〕
一葉曰く、「世間とは因縁の糸の大網(おおあみ)」。
たしかに、「友達の友達は皆友達」であるように(笑)、「因縁の因縁は皆因縁(=因縁は無限ループ)」です。
思うまま、手当たり次第に同姓を厳しく見ても、他者を恨んでも、自責を完全に拭うことはできません。
一葉の名作は、戒名片手に、自分の因縁を覚悟、俯瞰した奇跡に思えます。
★2013年12月2日BSNHKにて放映
http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2013-12-01/10/25015/
続きを読む
一葉曰く、「世間とは因縁の糸の大網(おおあみ)」。
たしかに、「友達の友達は皆友達」であるように(笑)、「因縁の因縁は皆因縁(=因縁は無限ループ)」です。
思うまま、手当たり次第に同姓を厳しく見ても、他者を恨んでも、自責を完全に拭うことはできません。
一葉の名作は、戒名片手に、自分の因縁を覚悟、俯瞰した奇跡に思えます。
★2013年12月2日BSNHKにて放映
http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2013-12-01/10/25015/
続きを読む
2014年01月20日
【邦画】「スイートリトルライズ」(2010)
〔ひと言感想〕
「結婚は大人にしか出来ない依存」。
原作者の江國香織さんが、以前テレビ(「ぼくらの時代/2009年9月」)でこう仰っていた覚えがあります。
100人の夫婦には100通りの結婚が、ひいては、100通りの依存がある。
そして、「人は、守りたいものに嘘をつく」からして、結婚という依存を守るには、時に甘い嘘も方便かつ知恵だ、ということなのでしょう。
人は、守りたいものに知恵を惜しみません。
続きを読む
「結婚は大人にしか出来ない依存」。
原作者の江國香織さんが、以前テレビ(「ぼくらの時代/2009年9月」)でこう仰っていた覚えがあります。
100人の夫婦には100通りの結婚が、ひいては、100通りの依存がある。
そして、「人は、守りたいものに嘘をつく」からして、結婚という依存を守るには、時に甘い嘘も方便かつ知恵だ、ということなのでしょう。
人は、守りたいものに知恵を惜しみません。
続きを読む
2014年01月17日
【BSTBS】「みんな子どもだった/12月ゲスト加藤登紀子さん第4話」加藤登紀子さん
【加藤登紀子さん】
私は、ホント、気がついてなかったと思いました。
当然、だって、彼(=夫/藤本敏夫さん)は(これまで)刑務所に居て、出てきた(ばかりな)んだから、収入が無くても当たり前じゃないですか。
だから、私がちゃんとしなくちゃいけないと思うから、一所懸命やっていただけで、それが彼を苦しめるとは、まさか思わないでしょ。
で、それで、二人目の赤ちゃんができて、ちょっと大きい部屋があった方がいいわね、とか、ベビーシッターさんも必要ね、とか、もうちょっと部屋がある所へ引っ越しましょう、とか、とにかく一所懸命、かいがいしく頑張っていたわけですよ。
ところが、それが暴発するんですね、彼の中で。
癇癪っていうか。
「お前の金をドブに捨てろ」とか、急に言い出すっていう。
で、その時に、「私はこんなに一所懸命やって(いる)。(それに)あなたは好きなことをしていい。革命家なんだから、好きなことをしていい。それなのに、なんでそんなことに苦しむの?」って思って。
それは、「そうか、男ってそういうこと、堪えられないものなのかな」って思って。
【倉本聰さん】
そりゃあ、あるよね。
そりゃ、あると思う。
【加藤さん】
で、結局、もう一つは周りで、「お前は、何か偉そうなこと言っているけど、所詮、彼女に食わしてもらっているんだろう」みたいな視線がありますね、社会の。
それで、その両方を感じて、彼はついに、「農民になるんだから」って、「農民の側に立ちたい」っていうことで、いよいよ「一緒にゼロから始める時だ」って・・・
【倉本さん】
そして、鴨川へ行くわけ?
【加藤さん】
はい、「鴨川に行こう」と。
【倉本さん】
千葉県の・・・
【加藤さん】
「ここからもう始めよう」と。
三人子どもがもう居ましたけど。
(ただ、私は、)その時に、「いいんじゃない」って同意してたくせに、いよいよ家を探し始めた時に、ハッと、「これは無理」って思ったんですよね。(笑)
【長峰由紀アナ】
どうして一緒に行かなかったんですか?
【加藤さん】
色々理由はあるんですけど、私、運転できない。
家を探しに行っているうちにね、(これから移り住もうとしている所は相当の)田舎って(分かったんですよ)。
(すると、)「こんな所に(実際に)住んだら、どうなるのか?」っていうリアルなことが、色々浮かんできて。
直截的(な理由)には、蜂に刺されたってのがあるんです。(笑)
こんなに腫れてきちゃったんで、「心配だから、薬つけたい」って言ったら、「薬屋さんまで車で30分(かかる)」って言われたんですね。
「ああ、(ここに移り住んだら、)そういう現実の中、生きていくんだ」って思った時に、「無理」って思ったの。
で、三人子どもが居て、まだ生まれたばっかりの子どもも居て、「(本当に移り住んだら)、彼が『じゃ、ちょっと東京行ってくるわ』って言ったら、彼は2、3日帰ってこないかもしれない。その間、私はどうするんだろう」とかね考えていったら、「無理」って思ったの、一晩で。
(そこで、)朝起きた時に、「ねえ、私は行けないから」って言ったら、彼は怒りましたね。
2、3年、自分の中のモヤモヤを抑えて、抑えて、どうにか我慢してきたのが抑えられなくなって、「(彼との結婚生活は)もう終わり、終わりだ」ってなりました。
(でも、私がこの時こう思ったのは、悪くなかったと思う。)
要するにね、夫婦って、バランスを取るんだと思う。
私、もしあそこで付いて行ってたら、私たち、ちょっとマズかったかもしれないと思う。
大変ですよ、彼だって、田舎に行って。
だから、私は、最終的に別居結婚の様な形で、彼も半年くらいで納得して、鴨川と東京に家を作って・・・
【倉本さん】
「二つの船」という言い方をしているね。
【加藤さん】
はい。
最初は、「二つの船なんてありえない。一つの船に船頭一人だ」(って言ってたんですよ、彼は)。
(私は)「革命家の言うことかしら」(って思ったんですけどね)。(笑)
でも、そういう彼が好きだった部分もありますね。
だから、「(金を)ドブに捨ててこい」って(言われた時)、「カッコいいじゃない」って(思った)部分もありましたよね。
だけど、「馬鹿」って思いましたけど。
「そんな、ドブに捨てるほどお金無いわよ」って思いましたし。
「ちゃんとやらなきゃ」って思ってね、頑張っているわけだから。
「そんな、ドブに捨てるようなお金稼いでいるわけじゃないよ」っていうような気持ちとか。
やっぱり、子どもを持ちながら歌ってるっていうことに対しては、彼は否定はしなかった。
(彼は)「歌はやめろ」は言ったことがないです。
だけど、だから私はね、(彼が)「もう終わりにしよう」って言った時に、「そうしよう」って思ったんですよ。
「そんなにね、女房が私であるためにね、社会的にも、『アイツに食わしてもらっているんだろう』とか言われるんだったら、私が居ない方がいいよね。そんなことのために無駄な苦しみをするんだったら、居ない方がいいよね」って思って、(私と彼の)二人は、「別れよう」っていうことになったんです。
なっちゃうんです。話し合うと必ず。
それで、(同じやり取りが)何度もあったけど、最終的に「もうそうしよう」っていうことが決まった年の暮れに、(彼が)「じゃ、俺は(家を)出るから」って(言ってきたんです)。
で、その時に、(私は)「お願いだから、正月だけ居て」って言ったんです。
「正月にね、そんな寂しい正月できないよ。だから、正月だけ居て」ってお願いしたっていうだけど、言ったんです。
(すると彼が)、「じゃ、正月までな」っていうことで、正月はみんなでお祝いして。
で、できるだけ子どもの前では喧嘩しないけど、お互いには知らん顔しながら正月を過ごしたんですけど、それは結局、時期を外したっていうか、結局、春までズルズルと。
まあ、その後に私が出ました家を、一回。
その家を。
「あなたが出て行くのは寂しいから、私が出て行くことにしよう」って。
で、子どもと一緒に母の方に行って。
そしたら、なんとね、プラっと帰ってきたんです、男は。(涙笑)
【倉本さん】
男は。(笑)
【加藤さん】
「やあ」みたいな感じで。
「久しぶりだね」みたいな感じで。(涙笑)
【長峰アナ】
ものすごくドラマチックというか。
その時は、いい(んですか)、受け入れるんですか?
【加藤さん】
その時は嬉しかったなあ。
それはね、もう、夜抱き合った時のことは、今でも覚えてますね。
「ああ、こういうものだ」と思いました。
こんなこと(これまでこんな公の場で)言ったことないのに。(涙笑)
私は、過日「昨日までの世界(著:ジャレド・ダイアモンド)」という本を読んだ。
本書は、私たち日本人の様な、大多数かつ非地縁を旨とする近代社会民族と、ニューギニアの奥地に生息する、少数かつ地縁を旨とする伝統的社会民族の生活習慣を比較考察したものだが、予想外に考えさせられた。
中でも、交通事故の収束方法の違いには考えさせられた。
というのも、後者の民族は、白黒決着つけることではなく、禍根を断つことに力点を置くからだ。
彼らは、私たち近代社会民族と異なり、構成員が少数かつ地縁的な民族である為、事故後も当事者や関係者同士が高確率で顔を付き合わせてしまう。
然るに、白黒決着つけること、即ち、過失を割り出して被害者と加害者を区分し、各々の責任を明確にすることに力点を置かず、怨恨を断ち、復讐を回避すること、具体的には、謝罪と鎮魂のプロセスを粛々と社会的に進めていくことに力点を置くのだ。
「問題には、善悪と原因(→責任)の合理的な追求で対処すべし」。
幼い頃からこう躾けられてきた近代社会民族の私にとって、たしかに、彼らのこの「敢えて白黒決着つけない」、「敢えて白黒曖昧にする」という生活習慣、及び、知恵は驚きだったが、同時に、少なからず成る程だった。
というのも、人間の本望は、心身が過剰に脅かされることなく、平穏に日常を送り続けることであり、白黒決着つけることはその手段を超えないからだ。
白黒決着つけることを本望として誤解、最優先し、絶えず裁判や戦争といった争い、喧嘩に執心の上、心身を過剰にすり減らしている私たち近代社会民族は、目的と手段、並びに、物事の序列の見境がついていないのかもしれない。
もしくは、構成員が大多数かつ非地縁的であるのをいいことに、自分の利権、否、自己愛に偏執しているのかもしれない。
ともあれ、私は、加藤登紀子さんの離婚回避劇の述懐から、寅さんの「それを言っちゃあ、おしまいよ」とバカボンのパパの「これでいいのだ」の名台詞を思い出すと共に(笑)、この「敢えて白黒決着つけない」、「敢えて白黒曖昧にする」意義と効用を再認識した。
そうなのだ。
夫婦とは、人間とは、こういうものなのだ。
私は、争った他者に、喧嘩した妻に、「やあ」と、笑顔で再会しなければいけない。
★2013年12月22日放送分
http://www.bs-tbs.co.jp/minnakodomo/archive/201312.html
2014年01月16日
【洋画】「アース/Earth」(2007)
〔ひと言感想〕
動物の世界では専ら、身体能力と戦闘能力の低い子どもが獲物にされていました。
自然は本来、弱者に容赦無いのです。
また、象は水を求め、命からがら砂漠を大横断していました。
自然はいつでもどこでも、生き物に水を恵むわけではないのです。
私たち現代文明人は、命や水の存在を当然視しています。
生の源の存在を当然視している所に、私たちの劣化とその理由が窺えます。
続きを読む
動物の世界では専ら、身体能力と戦闘能力の低い子どもが獲物にされていました。
自然は本来、弱者に容赦無いのです。
また、象は水を求め、命からがら砂漠を大横断していました。
自然はいつでもどこでも、生き物に水を恵むわけではないのです。
私たち現代文明人は、命や水の存在を当然視しています。
生の源の存在を当然視している所に、私たちの劣化とその理由が窺えます。
続きを読む
2014年01月15日
【邦画】「永遠の0(ゼロ)」(2013)
〔ひと言感想〕
戦時中の「必ず生きて帰る」が今の「愛している」と同義というのは成る程ですが、そもそもなぜ、いかに時代が移ろうと、「愛している」という言葉は絶えないのか。
それは、詰まる所、この世では個人の力量を超えた難事が絶えず、心を折らさない励み、或いは、自己の強い拠り所が要るせいではないでしょうか。
人は、他者を想うことで踏ん張れる所が少なくありません。
続きを読む
戦時中の「必ず生きて帰る」が今の「愛している」と同義というのは成る程ですが、そもそもなぜ、いかに時代が移ろうと、「愛している」という言葉は絶えないのか。
それは、詰まる所、この世では個人の力量を超えた難事が絶えず、心を折らさない励み、或いは、自己の強い拠り所が要るせいではないでしょうか。
人は、他者を想うことで踏ん張れる所が少なくありません。
続きを読む
2014年01月14日
【第63期王将戦/第一局】羽生挑戦者、△6九銀と工夫の上、直近の敗戦前例を敢行するも、渡辺王将に一歩及ばず
〔ひと言感想〕
「失敗は成功のもと」とは言うが、失敗した前例、それも、直近のそれは、凡人なら避けたいところ。
それを、羽生善治さんは敢えてタイトル戦の第一局で、68手目に△4四馬ではなく△、直近の自身の敗戦前例である4四歩を選択し、88手目に4三金ではなく、6九銀と工夫してくるのだから、やはり恐れ入ってしまう。
羽生さんの敢行は、本局では実を結ばなかったが、自分が信じた金脈に向け、本番中の本番にリスクを積極的に取ったプロセスと意気は、次局以降、必ず実を結ぶに違いない。
やはり、失敗は教訓であり、成功の糧だ。
そして、本番は課題研究の好機であり、持続的成功の試練だ。
★2013年1月12、13日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_01/
「失敗は成功のもと」とは言うが、失敗した前例、それも、直近のそれは、凡人なら避けたいところ。
それを、羽生善治さんは敢えてタイトル戦の第一局で、68手目に△4四馬ではなく△、直近の自身の敗戦前例である4四歩を選択し、88手目に4三金ではなく、6九銀と工夫してくるのだから、やはり恐れ入ってしまう。
羽生さんの敢行は、本局では実を結ばなかったが、自分が信じた金脈に向け、本番中の本番にリスクを積極的に取ったプロセスと意気は、次局以降、必ず実を結ぶに違いない。
やはり、失敗は教訓であり、成功の糧だ。
そして、本番は課題研究の好機であり、持続的成功の試練だ。
★2013年1月12、13日催行
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/
http://kifulog.shogi.or.jp/ousho/63_01/